French Pop。フランスのポピュラー音楽を指して言う言葉。
厳密にはこの言葉は日本の造語であり、本国フランスではvariété française(ヴァリエテ・フランセーズ)と言う。なお「シャンソン」が伝統的なフランスの歌謡曲を指しているのに対し、「ヴァリエテ・フランセーズ」は英米のロック・ポップスの影響が強いものを指している。
ただ、"ヴァリエテ・フランセーズ"の場合、現在のフランスのポップスをも指すのに対して、日本の"フレンチ・ポップ"という言葉は、いわゆる"イエイエ"と60年代のフランスのポップを指す事が多いようだ。"イエイエ"とは60年代半ばほどにフランスで流行った音楽で、要はアイドル歌手にロックを歌わせるもの、ゴーゴー的なものであった。
60年代の代表的な歌手としては、シルヴィ・バルタン、フランス・ギャル、シャンタル・ゴヤ、フランソワーズ・アルディ、ブリジット・バルドー、セルジュ・ゲンズブール、ジェーン・バーキン、ダリダ、…etc.。
なお、クレモンティーヌをフレンチ・ポップと思っている人も多いが、あれは日本産のエセ・フレンチ・ポップである。