(ポピュラー・カルチャー論講義補遺)「アメリカ」を考える(10)「釣りバカ日記」から「漫玉日記」まで アメリカと「釣りバカ日記」。あまり縁がなさそうですが、以下は作者のマンガ家・北見けんいちの言です。 216p「アルバイトで思い出すのは、写真科の学生だった昭和35年頃に、成増にあったグラント・ハイツっていうアメリカ軍キャンプで皿洗いを1年間やったことだね。キャンプで働く日本人用の寮に入り、そこから学校にも通っていたんだ。だから1年間アメリカに留学したって気分だったよ。なにしろ、ゲートをくぐるとそこはもう外国って感じだったからね。手入れのよくいきとどいた青い芝生。舗装された広い道。赤い屋根の洋館…