情報を制する者はビジネスを制する。 この言い回しが当たり前だと思っていた時代があった。 20世紀の終わりから21世紀にかけて、IT化がビジネス社会を変えつつあった。 同時に、情報が経営の重要な武器になった。 経営情報と私は表現してきたが、顧客情報、コンペティター情報、人事情報、技術情報、クレーム情報など、経営戦略の立案や経営判断に不可欠な情報は増える一方だった。 必然的に21世紀は情報の共有化が企業経営の上位の課題となった。 IT業界では、メールの上位の機能を持つグループウェアが一気に普及した。 そして、スケジュール共有から始まって、様々なストック情報の蓄積が加速した。 情報共有とは、情報を保…