Vuelta a Espana スペイン一周を意味する自転車レース。ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアとならんでグラン・ツールと呼ばれる。スペインでは最高峰の自転車レース。 シーズンオフ直前の9月に行われるためコースは比較的短めで起伏に富んでいる。 ヴエルタ・ア・エスパーニャ、ヴェルタ・ア・エスパーニャという表記もあるが、スペイン語には英語の「v」に相当する音はない。
現在スペイン一周旅行中(ブエルタ・ア・エスパーニャ)です。実はこの一周旅行の企画は既に終わっているんですが、リアルタイムで乗り損なった私は、この企画で辿ったルートを後から追っかけているところです。私の追っかけはまだ始まったばかりで、現在はバルセロナにいます。 先日フランス一周旅行(ツール・ド・フランス)を終えたばかりなんで、ついついフランスと比べてしまうんですが、スペインの雑なところが気になって仕方ありません。 (注)以降レース実況の写真は全てJSPORTから借用させていただきましたm(_ _)m その1 暗い第1ステージはチームタイムトライアルでした。サグラダ・ファミリアの目の前が中間計測地…
久々に「茄子 アンダルシアの夏」を見返しました。 www.asmik-ace.co.jp 黒田硫黄の漫画「茄子」から自転車ロードレースを題材にした エピソードである「アンダルシアの夏」を原作として2003年に公開されたアニメーション映画がこの「茄子 アンダルシアの夏」です。 当時、自転車ロードレース(以下、ロードレース)を題材にしたアニメ作品というもの自体が珍しく、私自身もこの作品でロードレースにおける「集団」や「逃げ」「アタック」「(ゴール)スプリント」、「エース」「アシスト」とそれぞれの役割、ロードレースにおける風の影響と風除けの重要性など、ロードレース観戦における基本的な知識を得ました。…
このブログはロードレースにまつわるあれこれで、普段は情報メインですが、今回は僕のパーソナルな「意見表明」です。ロードレース観戦歴も少ない無知なイチ観戦者の、稚拙で感情的な殴り書きです。読む方によっては不快に感じられるかもしれません。予めお断りしておきます。 最初タイトルを「強過ぎたチーム/ユンボの悲劇」にしていたんだけど、「悲劇」と呼ぶほど悲壮感の漂うお話じゃないかなと思って改めた。察しのいい方は、もうわかったかもしれない。そうです、2023年ブエルタでのユンボが直面したエース問題について、です。 状況を覚書程度に簡単にまとめておこう。 ユンボ・ヴィスマは今年のジロでログリッチがマリアローザを…
【ブエルタ・ア・エスパーニャ】が激動の二週目を終えた。ここまでの成績を(メモ程度で)簡単に振り返る。 *表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月時点。 ◎総合成績上位 ◎各賞上位 ◎各ステージ優勝選手 ◎その他・雑感 ◎総合成績上位 ユンボ、ユンボ、ユンボ。前週から懸念された個人TTも乗りこなしたクスがマイヨロホをキープし、トゥールマレー山頂フィニッシュのstage13で優勝したヴィンゲゴーと3位に入ったログリッチが総合順位も上げて上位三人をユンボが独占。もはやどのチームが優勝するかではなく、ユンボが表彰台を独占できるか、の勝負になってしまった。 前回覇者のレムコは大きく失速したも…
今年最後のグランツール【ブエルタ・ア・エスパーニャ】が波乱の一週目を終えた。 ここまでの成績を(メモ程度で)簡単に振り返る。 *表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月時点。 ◎総合成績上位 ◎各賞上位 ◎各ステージ優勝選手 ◎その他・雑感 ◎総合成績上位 マイヨロホはユンボの第三の男セップ・クス。これは予想していなかったわけではない。レース前の前夜祭ではログリッチがインタビューで「クスがリーダーかもね」と答えていたり、実力的には少しも不思議ではない。ただそれでもログリッチとヴィンゲゴーという二人の巨大なエースがいるチームで、今年全てのグランツールを走っているクスがトップにいるとい…
【ブエルタ・ア・エスパーニャ】の紹介記事第4弾(おまけ)は、総合争いの展開(妄想)です!ブエルタ史上でもあまり例を見ない豪華な選手が揃ったGC対決。過去のグランツール総合優勝経験者が4人もいる。そんなマイヨロホ争いをチームの戦略から予想する考察です。*あくまで妄想です。 *選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。 ◎早くも動いた総合争い ◎リーダージャージという負荷 ◎マイヨロホは結局誰が着る? ◎早くも動いた総合争い 今大会最初の山岳ステージstage3を勝ったのはレムコ・エヴェネプール。ゼッケン1番の昨年の総合優勝者が、ゴール前の登りスプリントでライバルたちを圧倒。激しく追走…
8月26日から開催される第78回目を迎える【ブエルタ・ア・エスパーニャ】。紹介記事第3弾は、ステージプロフィール。今年のルートは、地中海に面したバルセロナをスタートし、アンドラの山岳を通過したあとは東から地中海の海岸線を南下。休息日にバリャドリッドへ大きく移動して個人TTを走ってからピレネー山脈で本格的な山岳連戦。その後はツールのスタート地でもあったバスク地方の近くで2周目を終えて、北から西に向かって海岸線を移動し、“魔の山”アングリルを通って最終日はマドリードでの集団スプリント。総走行距離は3160km、総獲得標高は53000mに及ぶ、マイヨ・ロホ(赤いリーダージャージ)を競う3週間の旅だ。…
8月26日から開催される【ブエルタ・ア・エスパーニャ】。レース紹介第2弾は、出場する有力選手情報。今年最後のグランツールは、例年以上に豪華な選手たちが揃った。活躍が期待される選手を《総合優勝候補/スプリンター/パンチャー/クライマー/TTスペシャリスト》というくくりでピックアップしている。レース観戦にお役立ていただけると幸いです。 *表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月時点。 ◎総合優勝候補 ◎クライマー ◎スプリンター ◎パンチャー ◎TTスペシャリスト ◎総合優勝候補 上位候補として計20人ピックアップし、表はその中でも上位10名と分けている。優勝候補はいつもは3人に絞って…
8月26日から開催される【ブエルタ・ア・エスパーニャ】。今年最後のグランツールは、情熱の国スペインの3週間の旅である。当ブログでは4回にわたってレースの情報を綴ります。観戦のお供にしていただければ幸いです。 ◎過去の総合成績まとめ ◎2022年 ◎2021年 ◎2020年 ◎過去の総合成績まとめ 参考までに過去3年間の総合成績20位までと各賞(ヤングライダー・ポイント賞・山岳賞)、各ステージ優勝者を一覧表にした。所属チームは今季との比較も。 昨年はレムコがグランツール初優勝し、総合系ライダーとして大きな成長を見せた。その前はログリッチが総合3連覇。 興味深い近年のジンクスとしては、ブエルタで印…
今年最後のグランツール【ブエルタ・ア・エスパーニャ】は、2/3を終え、二度目の休息日。スペインを南下し、地中海沿いで連日激しい戦いを繰り広げる選手たち。彼らのここまでの成績を簡単に振り返ってみる。 *表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。 ◎総合成績上位 ◎各賞上位 ◎各ステージ優勝選手 ◎総合成績上位 2週目はレムコ・エヴェネプールが苦しみながらも最後までマイヨロホを着用し続けた。正直なところ彼が最終着用者になるとは思っていなかった。もちろん重要な3週目を終えるまでどうなるかはわからない。休息日明けは得意の個人TT、最終滑走で異次元のタイムを叩き出し2位以下との差を広げた…
『茄子 アンダルシアの夏』2003年 ロードレースの選手をしているぺぺは、 世界三大自転車レースのひとつ『ブエルタ・ア・エスパーニャ』を走る。 街から街へ何日もかけて移動していくレースの最中、この日はぺぺの地元が舞台だった。 様々な想いや困難の中、ぺぺは優勝を目指してペダルを回すのだった…。 弱虫ペダルの影響で見始めたロードレースというスポーツ。 この自転車レースの魅力は語り始めたらキリがありません。 1年通してたくさんのレースがある中、特に注目されるのはグランツールと呼ばれる三大レース。 春先にイタリアで行われる『ジロ・デ・イタリア』。 夏にフランスで行われる『ツール・ド・フランス』。 そし…
こんにちは~|●・ω・)ノнёιιο! ここ数年で一番 花粉で目が痒い春です。
移籍を機に開花した現役最強のスプリンター Embed from Getty Images 選手名:ヤスペル・フィリプセン(Jasper Philipsen) 所属チーム:アルペシン・ドゥクーニンク 国籍:ベルギー 生年月日:1998年5月2日 脚質:スプリンター 主な戦歴 ・ツール・ド・フランス ステージ通算6勝(2022 × 2、2023 × 4)、ポイント賞(2023) ・ブエルタ・ア・エスパーニャ ステージ通算3勝(2020、2021 ×2) ・クラシック・ブルッヘ~デ・パンネ 優勝(2023) ・エシュボルン=フランクフルト 優勝(2021) ・シュヘルデプライス 優勝(2021、20…
北欧から現れたツールの申し子 Embed from Getty Images 選手名:ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard) 所属チーム:ヴィスマ・リースアバイク 国籍:デンマーク 生年月日:1996年12月10日 脚質:オールラウンダー 主な戦歴 ・ツール・ド・フランス 総合優勝(2022、2023)、ステージ通算3勝(2022 × 2、2023)、山岳賞(2022) ・ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合2位(2023)、ステージ通算2勝(2023 × 2) ・クリテリウム・デュ・ドーフィネ 総合優勝(2023)、総合2位(2022)、ステージ通算3勝(2022、2023 ×…
ワイズロードオンラインのホームページから、春にぴったりの商品を5つ紹介します。😊 CASTELLI ( カステリ ) ジャケット ENTRATA JACKET 春の風を防ぐ軽量で通気性の高いジャケットです。20%OFFで22,440円(税込)です。 商品特徴 ENTRATA JACKET 中厚手のエントリー向けジャケットは、秋から春にかけての季節の変わり目に最適。十分な保温性と防風・耐水力を前面のみ備え、タイト過ぎないフィット感が着心地を楽にする。安全性を高める反射材付き。肌寒い秋から冬に近づく季節にぴったりのジャケット。温暖な日本列島の南側にお住まいの方なら、冬から春にかけて長く活躍するジャ…
「象徴」=「本体」ではない イチゴは、(少なくとも日本においては)ショートケーキの象徴とも呼べる存在だろう。 わざわざ「イチゴの」という冠詞を付けなくても、「ショートケーキ」と聞いたらほとんどの人はイチゴが載ったものをイメージするはずだ。 とは言え、イチゴがショートケーキの「本体」かと問われると、そうではない。 スポンジとクリームが層になって形成される「ケーキの生地部分」こそがショートケーキの本体な事に、疑いの余地はないだろう。 イチゴの代わりにバナナ、ピーチ、キウイなどを用いたショートケーキが存在するように、イチゴは「ショートケーキの必須要素」ではないのだ。 ただ、それはそれとして間違いなく…
スプリンターもやらなければ…! 昨日(2024年1月3日)、「総合系選手ランク付け」という記事をアップしたところ、想像以上にアクセスがあり、嬉しい限り…! www.kiwaroadrace.com そうなると当然、スプリンターのランク付けもやらなくては…! まあ、総合系編のアクセス数と関係なく、元々書くつもりで準備していたけれども。 はい、という訳で…今回はスプリンター編! 総合系編と同様、成績を考慮しつつ独断と偏見で決めたランク付けがこちら! それでは早速、各ランクの解説をやっていこう~! Aランク:堂々の現役最強 個人的に、現役最強はダントツでこの選手だと思っている。 ヤスペル・フィリプセ…
A~Eの5ランク 新年最初の記事は…新企画! ずばり、「総合系選手ランク付け」! こういった「ランク付け」企画、やっていそうでやっていなかった(?)けれども、そこに特に深い理由はなく、ただ単純に今まで思いついていなかっただけ…。 そして思いついたからには、即やってみようではないか。 さて、ランク付けをどういった基準でやっていくかだけれども、所属チームや出場レースが違うので、単純に勝利数やUCIポイントで比べる訳にもいかず…。 思いっきり「主観」でやるしかないよね、という話ではある。 一応というか勿論というか、データは見ているけれども、そこに主観というフィルターを通して、ランクを決めていく感じか…
桜の花は美しい。咲いている時間が短いから、より一層尊いと感じるのだと思う。打ち上げ花火の煌めきも、その儚さとは無縁ではない。 彼らを応援した眩い日々も、僕にとって思い出になりつつある。 今年の最後のブログは、僕がいままで一番好きだったチームについて。レースの話よりも、僕自身のことを書いてることをお断りしておく。 *昨年は一番応援する選手のこと 彼らの事を話す前に、僕のちょっと変わった応援スタイルの話をしよう。 一般的なのは、特定の贔屓のチームを応援するか、チームではなく好きなライダーを応援することが多いと思う。僕は、毎年応援するチームが変わる。あるいはレース毎に変える。具体的には「2023年は…
私としてはどうでもよいのだが、今日はクリスマスイブらしい。子供は楽しみにしていたようだ。まあもちろん、私も子供の頃は楽しみだったが、それはプレゼントがありえたからで、それ以外の理由はない。そのため、最近は、今年も残すところあと一週間かとしか思わなくなった。
数年前にお世話になった不動産屋さんが年末の挨拶に来られた。不動産購入なんて人生でそう何度もあるものではないのに、毎年熱心なことだ。 私の周りで不動産を検討している人がいれば、住みたい地域にも依るけれども、信頼できる営業マンとしてその方を勧めようと思う。
人類は1万年前から進化はしていない。 この事は、なかなかに興味深い。
昨年以上の激戦…!! みんなで決めるMVP、年間MVPの投票が終了しました! 抜きつ抜かれつ、三つ巴の激戦を制してMVPに輝いたのは…ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)! 【みんなで決めるMVP 2023年間MVP】濃密だった2023年、年間を通してのMVPを投票で決めましょう!投票期限は10/28の18:00まで!ノミネート以外で投票したい選手がいたらリプして下さい!#jspocycle #GCNjapanノミネート選手の紹介はリンクから↓https://t.co/HgV705sxrA — kiwa (@kiwa2408) October 26, 2023 Embed from Get…
激戦の予感…! 2023年のロードレースシーズンが終了しましたね。 個人的にはなんだか「長かった」ように感じた1年ですが、みなさんにとってはどうだったでしょうか? なんにせよ、濃密なものだったと思いますが…。 前振りはこのぐらいにして、本題に移りましょう。 シーズンが終了したということで…そう、「年間MVP」の投票です! 誰をノミネートするのか、本当に迷いましたが…投票用の投稿がこちら! 【みんなで決めるMVP 2023年間MVP】濃密だった2023年、年間を通してのMVPを投票で決めましょう!投票期限は10/28の18:00まで!ノミネート以外で投票したい選手がいたらリプして下さい!#jsp…
若い頃に野球好きの友人と一緒に試合を見た後に、酒を飲みに行った。 彼は割と極端な話をするのが好きで、「なあ、例えばだよ、全試合勝つけど観客が一人も来ないチームと、全試合負けるけど観客が満員になるチームって、どっちがいいと思う?」と、僕に尋ねてきた。 彼の贔屓のチームが負けた時の話だ。そのチームは当時セリーグでお荷物と呼ばれたりするほど弱いチームだったから少しばかりの僻みもあったと思う。彼は後者の“弱くても人気のチーム”の良さを滔々と説いた。 その会話を思い出したのは、プロ野球が“競技”なのか“娯楽”なのかという問い掛けだからだ。僕の答えは、当時から今も変わらないし、明確である。“競技“であり”…