ブラック企業とは、従業員に対して、劣悪な環境での労働を強いる企業*1のこと。広義には入社を勧められない企業のこと。
"悪徳業者"と混同して使用されている例もしばしば見受けられるが、"ブラック企業"と"悪徳業者"とは必ずしも一致するものではない。
コーポレートガバナンス(企業統治)の欠如やコンプライアンス(法令遵守)の軽視などが要因。従業員や元従業員とのトラブルだけでなく、近隣住民とのトラブルを抱えた企業が多い。
元々、ブラック企業という呼び名は暴力団などの反社会的勢力との結びつきが強いフロント企業を指す隠語であった。
「現代用語の基礎知識選 2013ユーキャン新語・流行語大賞」において、トップテンに選ばれた(受賞者はブラック企業対策プロジェクト共同代表でNPO法人POSSE代表の今野晴貴)。
…など。
従業員や就職希望者にとってのブラック企業の存在とは単に自身の経歴や履歴書の評価を貶める脅威のみならず、健康や人生設計さえ破壊されかねないリスク要因でもある。労働者が出来るのは、労働基準監督署への相談だが、このような企業に限って「チクった」「タレこまれた」という被害者意識を抱くので実に始末に追えない。
もしブラック企業に就職してしまった場合、大抵は求人広告等に虚偽条件の記載があるはずなので、職業安定法63条8号の罰則適用対象として警察に告訴。
*1:学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む