Die Blechtrommel
1924年、ポーランドのダンツィヒで母の不倫相手である従兄との間に生まれたオスカルは、3歳のときに大人たちの醜い姿を見て、嫌悪から自ら成長を止めてしまう。それ以来、彼には太鼓を叩きながら叫ぶとガラスを割るという能力が備わる事となる。やがてポーランドはドイツ軍の進軍を受けるが。 ギュンター・グラスの代表作を映画化した、ポーランド激動の時代をエログロ描写も強烈に描いた異色作。
ブリキの太鼓 (池澤夏樹=個人編集世界文学全集2)
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映画「ブリキの太鼓」(原題:Die Blechtrommel、1979)を40数年ぶりに再見した。今回見たのは、幻の未収録シーンを20分以上追加したディレクターズカット版(163分バージョン、2010)。第一次大戦と二次大戦の間のポーランド・ダンツィヒの町を舞台に3歳で大人になることを拒否し自らの成長をとめた少年オスカルと彼の目を通して見た大人の世界を描くドラマ。 ノーベル文学賞作家ギュンター・グラスの代表作を「テルレスの青春」「パリよ、永遠に」の鬼才監督フォルカー・シュレンドルフが監督・共同脚本を務めて映画化した社会派ドラマ。 醜い大人の世界に入ることを拒み、自ら成長を止めたオスカルは、ブリ…
前回の『ブリキの太鼓』はあまりにも有名すぎて、「観たことあるよ」で済ませていましたが、みなさんの感想を聞いて、やはり名作と言われる所以がわかりました。 特に嶋田さんが解説でおっしゃった「玉ねぎの皮」の意味がよくわかりました。皮かと思って剥いているうちに捨ててしまうようなところ、そのような小さなエピソードの積み重ねがその時代を表しているのだと。本当にそのような映画でした。出てくる全ての人の様々な生き方や思想があの時代を作っていました。 そして作者がオスカルを3歳で成長を止めた理由もわかりました。あの時代は政治的にまた民族的に何かに所属してしまうと、その色眼鏡で物語を紡いでしまう。作者はそれを防ぐ…
ランキング参加中映画 1979年 142分 西ドイツ・フランス合作 原題:Die Blechtrommel 心地よい映画、ではない。1920~40年代の激動のポーランドが舞台。ナチスの台頭によって町の平和が脅かされる中、物語は進んでいく。 オスカルは自らの意思により三歳で成長を止めた。醜悪な大人の世界を拒否したのである。彼の叫び声にはある周波数の超音波が含まれていた。声でガラスを割る特技を身に着けたのである。オスカルの父親はアルフレートの筈である、戸籍上は。しかし母のアグネスは従兄弟のヤンとの情事を止められず、DNA上はオスカルの父親はヤンの可能性が濃厚だ。マリアは、アルフレートの家に住み込み…
★この記事を読むと、「フォルカー・シュレンドルフ」監督の1979年のドイツ映画 『ブリキの太鼓』が観たくなります。 ★詳細はこちら→『ブリキの太鼓 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『フォルカー・シュレンドルフ - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(argumen…
hikonoir.hatenadiary.com漫画教室に興味がある方は、上のバナーをクリックお願いします。 只今、8/8㈫午前3時17分。 今回は、ホルガー・シューカイ。 [http://:title] ご存知、ジャーマン・ロックの重要バンド、カン。 僕は知りませんが、この曲、サントリーの角瓶CMに使用されたようです。 ひょっとしたら、僕もテレビで流れてたのをそうとは知らずにいただけかもしれません。 この曲が入ってるアルバムの次の物は持ってます。 カンもそうですが、ホルガーもそんなに難しくないんです。ただ、他にあまりこういったスタイルの曲、バンドが無い…ということかなと。 コラージュ風のテー…
高校時代に観た『ブリキの太鼓』は、私にとって東ヨーロッパを知る足掛かりにもなっています。まだホロコーストという言葉も知らなかった頃です。この作品を『Uボート』(ブログ記事はこちら)と同じドイツの作品という感覚で観始めていたため、街がドイツ軍に占領され、後にソ連軍に攻撃されることがあまり理解できませんでした。 この記事は「映画24.『ブリキの太鼓』(1)子どもと大人との狭間で観て」の続きです。 ブリキの太鼓の魅力 2.東ヨーロッパの民族 3.時代の流れと差別感、歴史観 差別感 歴史観 「裏切られる覚悟」 ※ <閲覧注意>以下、多くのネタバレを含んでいます。 ブリキの太鼓の魅力 2.東ヨーロッパの…
アカデミー国際長編映画賞に日本映画の「ドライブ・マイ・カ-」(濱口竜介監督)が選出された。 以前は「アカデミー外国語映画賞」と呼ばれていた。 つまり、英語圏以外の世界中の映画から選ばれる。 日本作品では、2008年の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が受賞している。 1975年には日本人監督である黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』が受賞しているが、本作はソビエト連邦作品である。 長きにわたるアカデミー賞の歴史の中で、アカデミー外国語映画賞を獲得した、ぼく自身が忘れられない映画を3作品紹介させていただく。 あらすじについては、正確さを期すため、一部映画資料から抜粋しているものもあるが、ご了解願いたい…
ブリキの太鼓 1 (集英社文庫)作者:ギュンター・グラス集英社Amazon 池内紀訳の『ブリキの太鼓』が出てる! ここ10年ぐらい、いろんな作品の新訳ラッシュ。新訳がいいとはかぎらないけど、集英社文庫版の翻訳、いまいちだったしなあ。 何年か前に『考える人』という雑誌で「海外の長編小説ベスト100」という特集をやってて、有名な作家とかにもアンケートしてたんですが、小川洋子が『ブリキの太鼓』をマイベスト10の1位にしてました。「大きくなりたくない人(大人になりたくない人とは違う)」という注釈が入っていて、なるほどなあ思いました。確かに、『ブリキの太鼓』を大人になりたくない人という視点で読んじゃうと…
ブリキの太鼓おすすめ度★★★★★原題:DIE BLECHTROMMEL(独) DE TAMBOUR(仏) TIN DRUM(米) 制作:1979年 ドイツ・フランス制作:フランク・ザイツ アナトール・ドーマン監督・脚本:フォルカー・シュレンドルフ 原作:ギュンター・グラス 出演:ダーヴィット・ベネント マリオ・アドルフ アンゲラ・ヴィンクラー ハインツ・ベネントニュー・ジャーマン・シネマの名手フォルカー・シュレンドルフの大作ブリキの太鼓です。ぶっちゃけ毒々しいです(笑)絶対に何か食べながら見てはいけません(*ノ∀`) 舞台は第二次世界大戦のポーランド。主人公オスカルは3歳の誕生日にブリキの太鼓…