甲辰年十二月十六日。摂氏▲1.5/13.8度。晴。藤原翔太『ブリュメール18日:革命家たちの恐怖と欲望』(慶應義塾大学出版会)読む。中学や高校で世界史を一通り学んで、そのなかで一番薄ぼんやりとしてゐるのはフランス革命のあと「なぜナポレオンが皇帝となつて」しかも「ナポレオン三世にまで帝政が何度も続くのか」のあたりだらう。池田理代子『ベルサイユの薔薇』もフランス革命舞台にした壮大な少女漫画の最後はそのフランス革命を経てナポレオンといふ皇帝の出現にしてしまつてゐるし世界史の先生もこのあたりは自己解釈ができてゐないからなのか何となくむにゃむにゃで済ませてしまつてゐた気がしないでなくもない。国王がゐて王…