シンボリック相互作用論とは、1960年代初頭にアメリカの社会学者H・G・ブルーマーが提唱した、社会学的・社会心理学的パースペクティブの1つです。人間間の社会的相互作用、特にシンボリックな相互作用を主たる研究対象とし、そうした現象を「行為者の観点」から明らかにしようとするものである。 シンボリック相互作用論の基本的な前提は、次のとおりです。 人間は、社会的な存在である。人間は、他者との関係の中で、自己を形成する。人間は、他者との関係の中で、意味を創造する。シンボリック相互作用論は、人間の行動は、その人の内面的な性質や心理によって決定されるのではなく、他者との関係の中で、相互に意味づけられた行動に…