海堂尊の『ブレイズメス1990』を読んだ。2010年に講談社より刊行された長編小説だ。バブル三部作として分類されている2作目で、『ブラックペアン1988』の2年後を描いている。以下の概要はAmazonより: 大学病院にまた革命児が! 外科研修医世良の任務はモナコから天才外科医天城を連れ帰ること。東城大病院は大荒れとなり日本初の公開手術の結果は!? 会議室がふたたび喧しくなる。患者に賭けをさせるなんて、とか、財産の半分を取り上げるなんて許せない、という抗議が口々になされる中、天城は平然と話を続けた。「目的は、患者からカネをむしりとることにはありません。ルーレットに勝つかどうかで、患者の天運を量る…