英国在住のライター、翻訳者、ブロガー。(本人の弁によれば「言語のいたこ」*1) 映画情報サイトMovieWalkerに寄稿記事が掲載されている。(MovieWalker"ブレイディみかこ"記事一覧) 英国での生活を綴ったブログ「THE BRADY BLOG」が、碧天舎から「花の命はノー・フューチャー」として出版される。(ただしその後碧天舎の倒産により絶版)
花の命はノー・フューチャー
1996年より英国在住。現在はBRIGHTON, EAST SUSSEXの「丘の上」で生活しているとのこと。
*1:出典:http://www.geocities.jp/mikako0607jp/6th.html
私は外国に住んでことも行ったこともないので、海外に暮らすということはメディアやSNS情報でしか知りません。 だから悲しい情報が流れてくるとついつい気持ちがそういった気持ちになってしまうし、切り取られた情報があたかも正しい情報かのように受け取ってしまうことがあります。 そうならないためにも様々な本を読んでいるのですが、今回読んだ『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー2』は改めて読んでよかったなと思いました。 心がちょっと軽くなりました。 あとリアルな海外に住むということの一面がみれるのでとても興味深かったです。 印象に残ったのは 誰かのことをよく考えるっていうのは、その人をリスペクトしてるって…
日比さんによる入魂の一冊 ブレイディ みかこ著『両手にトカレフ』 宇多丸さん:ブレイディみかこさん。番組にもお越しいただきましたけど 日比さん:新刊が出るたびにお越しいただいてイギリスのリアルなところをいろいろ教えていただいているブレイディみかこさん。今回小説は初めてということで 宇多丸さん:今まではエッセイでしたもんね 日比さん:注目をされていた長編小説ということで、私もすごく楽しみにしていて、TSUTAYAでサイン入りのものを購入 宇多丸:あぁ!そうなんだ! 日比さんによる概要紹介 イギリスに住んでいる14歳のミア。この子はですね、あのお母さんがちょっとドラッグだったりお酒とかに依存してい…
2022/11/7 読了 THIS IS JAPAN :英国保育士が見た日本 (新潮文庫 ふ 57-1) ブレイディみかこ THIS IS JAPAN :英国保育士が見た日本 (新潮文庫 ふ 57-1) 著者 : ブレイディみかこ 新潮社 発売日 : 2019-12-23 ブクログでレビューを見る» f.2022/11/7P.2020/2/1 https://amzn.to/3GsyhE9 from amazon site 目次はじめに第一章 列島の労働者たちよ、目覚めよキャバクラとネオリベ、そしてソウギ/何があっても、どんな目にあわされても「働け!」/労働する者のプライド/フェミニズムと労働…
本書は英国人と結婚した日本人女性が、中学生になる息子の成長を描いた作品ですが、英国の制度や政治状況、そして実際に街で暮らす人の人種問題、貧困、教育制度も織り交ぜています。 とても読みやすい文章でありながら、政治的な話題をさりげなく物語の背景にちりばめるそのバランス感覚は、読んでいてちょっとした知的興奮をおぼえました。 また、主人公の少年は優等生的でありながらも真っ直ぐな性格は、「山田かまち」に似ているようで親近感が湧き上がります。 と同時に、彼の成長を見とどけたくなりました。読むこと自体を楽しむことができた作品。
さて今日は、桜子が最近読んだ本、10月第三弾です。前回の桜子が読んだ本(6年生10月②)はこちら↓ binbojuken2023.hatenablog.jp 最近読んだ本2冊 読んだのはこちらの2冊。 宣言通り、小説を封じ、エッセイ2冊。うーん、随筆を読むのもいいのですが、論説文もたまには読んでほしいところです。 まあ現代小説リレーよりはいいか。 『向田邦子ベストエッセイ』/向田和子 編 向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫)作者:邦子, 向田筑摩書房Amazon1冊目はこちら。 日能研の公開模試でもよく出題される、向田邦子のエッセイです。Amazonの紹介文↓ お人好しと意地悪、頑固と機転…
ホームレスの人たちを助けるボランティアに行くおねえさんについていった男の子がシェルターでホームレス男性にあめだまをもらうお話。 短いお話ですが短い時間のなかで男の子が精神的に成長した事がわかるので清々しい終わり方でした。 登場人物たちの目がガンギマリなのでちょっと怖い…目の黒目が点なので怖いのかもしれない。 目が怖いのを除けば絵はとてもキレイです。 一つ気になったのは、はじめはおねえさん一人でホームレスへの声掛けをしようとしていたところ。女性一人でホームレスへの声掛けは止めた方がいい。せめて二人一組での声掛けが良いです。 ---------- ---------- スープとあめだま 闇は光の母…
小説も間違いなかった。 『両手にトカレフ』 ブレイディみかこ 西加奈子氏、推薦! 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。 この物語は、かき消されてきた小さな声に力を与えている。 その声に私たちが耳を澄ますことから、全ては始まるのだ。 ――西加奈子氏 ◎ブレイディみかこ氏からのメッセージ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです…
僕に君のことなんかわかるはずがない。正直、君のリリックを読んだとき、そう感じて悲しくなった。でも、わからないから知りたい。わからない言葉の意味を少しでもわかるようになりたい。わかるための努力をしたい。だって人間は、わからないことをわかるようになりながら生きているものだよね? (引用:ブレイディみかこ,『両手にトカレフ』,P246) www.poplar.co.jp 私たちはなぜ本を読むのか。『両手にトカレフ』はその問いにシンプルに答えを差し出してくれる、真に優れた小説だった。 本書の主人公ミアは14歳の少女で、すでに人生のどん底にいる。イギリス・ブライトンの公営住宅で、30歳になったばかりの母…
前半は『子どもたちの階級闘争』の前日談、後半は本・映画・音楽の話が掲載されている、ブレイディみかこ色の濃い一冊である。 ジンセイハ、オンガクデアル: LIFE IS MUSIC (ちくま文庫 ふ 52-2) 作者:ブレイディ みかこ 筑摩書房 Amazon わたしがはじめて読んだブレイディみかこの著書は『子どもたちの階級闘争』だった。英国の格差社会を保育士の目線で描いた傑作で、それまで日本の教育格差についての本しか読んでいなかったわたしは動揺した。 本書や『子どもたちの〜』を読めば、それまで抱いていた華やかな英国のイメージは一転する。 彼女がボランティアをしていた底辺託児所では、アンダークラス…
★ ブレイディみかこ著『ワイルドをほっつき歩け』のなかに、イギリスでも新自由主義が進んで、国民が医療制度の問題で苦しんでいる‥‥そんな話が出てくる。 「緊縮財政」で、政府が国民におカネを出さない。そのしわよせが、医療制度にも反映されている。 以下、抜書きです。 英国の医療制度というやつは、大まかに分けてNHS(国民保健サービス)とプライベート(民間医療施設)の二つに分かれる。で、早い話が、自分でお金を払って治療を受ける人はプライベートを、無料で治療を受けたい人はNHSを利用することになる。 (『ワールドサイドをほっつき歩け』より) つまりは、無料か全額負担か二分される。 無料のNHSは、希望者…
本日も冷え込む。家事や散歩のおかげで、ロボットのようだった体の動かし方が自然になった。昨日の夕方は少し心がざわついてきたが、散歩に行くと消えていった。体を動かして気分転換できた。 大したことはしていないが、一日の終わりには疲労感がある。今日も頑張ったなと思う。急性期は抜けたものの、まだ回復期の途上にあるので無理せず過ごしたい。 今後数ヶ月のうちにやりたいこと思っていることが、いくつかある。 好きなように本を読む 意気込んで買った新品、まとめ買いした古本、Kindleに眠る電子書籍。未読のものがたくさんある。最近も Kindleで追加購入している。 休む前は疲れすぎて読書から遠ざかっていた。急性…
晴。 雪は昨日の夕方にちょっと降っただけで、寝ている間は全然だった。20cm の積雪予想とかいっていたが。ありがたい。 午前中はぼーっとしていてしんどかった。アニメを融合していくの、わたしのスキルでは大変だ。 NML で音楽を聴く。■オネゲルの交響曲第二番「弦楽のための交響曲」で、指揮はシャルル・デュトワ、バイエルン放送交響楽団(NML、CD)。デュトワはおもしろいな。いろんな意味で、中間的領域の人だ。表面的に聴いていると特にすごいとか感じられないが、扉を開けて奥へ入っていくと、めったにいない人だとわかる。個性的な実力者だな。■シューベルトの弦楽四重奏曲第十三番 D804 で、演奏はプラジャー…
Hello, all ! Miwaです。^^ 今の会社(外資系)や学校(英語MBA)に入ってからというもの、ダイバーシティについて考える機会が増えました。 また、最近ハマっている海外ドラマ「コミ・カレ!」やPodast「ロン男。」でも、レイシズム(人種差別)やLGBTQ、宗教などをテーマに取り扱っていることが多く、ここは本腰を入れて、いろんなバックグラウンドを持つ人と、どうやって付き合うべきか?について学んでみようと思い、この記事を書くことにしました。 とはいえ、何から学んだらいいかわからず・・・で途方にくれていたところ、ひょんな折り、中田敦彦さんのYoutubeで紹介されていた本『ぼくはイエ…
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫)作者:ブレイディみかこ新潮社Amazonブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』*1は12月に読んだ本だけど、取り敢えず目次を書き出しておく; はじめに 1 元底辺中学校への道 2 「glee/グリー」みたいな新学期 3 バッドでラップなクリスマス 4 スクール・ポリティクス 5 誰かの靴を履いてみること 6 プールサイドのあちら側とこちら側 7 ユニフォーム・ブギ 8 クールなのかジャパン 9 地雷だらけの多様性ゲーム 10 母ちゃんの国にて 11 未来は君らの手中 12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー 13…
ブレイディみかこさん『両手にトカレフ』読了。 両手にトカレフ 作者:ブレイディみかこ ポプラ社 Amazon ドラッグジャンキーのシングルマザーの下に住み、食べ物もろくに食べられないイギリスのミアが主人公の小説。『子どもたちの階級闘争』や『ブロークン・ブリテンに聞け』を現地イギリスから描ききってるブレイディさんにしか書けない、あまり明るみに出ないがどこにでも存在し得る貧困層の話。ミアはたまたま手にした金子文子の自伝を読み、文子と己の不遇を重ねて物語が進んでくという作りも、もうブレイディさんにしか書けない唯一無二な作品やった。 全編に渡り救いのない状況が続く小説。「子どもは選べないのだ」という悲…
晴れ。 風が強い。卒論を無事出せたようでなにより。 ポケットカードから住所変更せよとSMSが届く。なんじゃそらと無視していたらなんのことはないファミマのTカードだった。猜疑心が強いのも善し悪しである。副業先に試験問題を郵送しに中抜けしたついでに新規で入会する学会費を支払い、ブックオフに立ち寄り2冊購入。 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち (幻冬舎新書) 作者:ブレイディみかこ 幻冬舎 Amazon 真説・長州力 1951‐2015 (集英社インターナショナル) 作者:田崎健太 集英社 Amazon
【連続投稿1389日目】 器を大きくする手段に、自己理解と他者理解があります。 自分自身を客観的に見つて、なぜその時そう考えたのか、深掘りする。これを繰り返すことで、自分に対する理解が高まる。 他者理解、エンパシーとも言えます。他者の感情や経験を理解する能力。他者理解とは、相手の考えを想像する創造力。他者理解するためには自分自身の理解が必要になってきます。このふたつは切っても切り離せない関係だと思っています。 人は、知らず知らずのうちに他者にラベリングしてしまう。さらにSNSが自分の考えに近い人だけが集まってきてしまう。分断が助長される。コロナ禍においては他者と出会う機会も失われ、余計に他社の…
朝方は身体の調子も比較的良く、心も安定している。1週間とことん寝込んで、やっと体力と気力が溜まってきた感じだ。夕方になると不安な気持ちが出てくるけれど…何もしてないのに疲れるものだな。 最近の一日は以下のように過ごしている。 早朝4時頃、お腹が空いて目覚める。朝食後、再び寝る。 8時頃に一旦起きて、家事ができるならやる。抗不安剤を服用。 ごろごろしながら読書。眠たければ寝る。 11時頃に昼食。 ごろごろしながら読書。眠たければ寝る。 18時頃に夕食後、抗うつ剤を服用。しばらく身体がだるくなるので、横になる。 20時頃にお風呂。 21時、睡眠薬を服用。娘と就寝。寝る前に娘と話すと、不安な気持ちが…
三流外資系サラリーマン大家農民です。 新年早々、行政等に毒を吐いておりますが、植木の注文が大量に来ました。 東京のみならず大阪の公共植栽も動き始めました。大阪万博、梅北等の植栽需要も目白押しです。 ここ数年が勝負時、家業の売上が増えればボーナスも出るらしいので、椎間板が擦り減ろうが痛みに耐え努力してみます。 ホントに現場の労働者や工事資材が足りなくなっているようです。もしかしてブルーカラーにはバブルが来るかも。 【新品】労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 ブレイディみかこ/著 光文社 ブレイディみかこ/著価格:902円(税込、送料別) (2023/1/7時点) 楽天で購入
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫) 作者:ブレイディみかこ 新潮社 Amazon イギリスで暮らす日本人の著者の頭の良い息子がハイスペックな中学に入学できるのにあえて元底辺中学校を選び学校生活を通して貧富の差問題、人種差別問題、LGBT問題などについて親子で考える本。本書はめちゃくちゃ高評価でいっぱい色んな賞を取ってるけど正直あまりピンとこなかった。僕が日本で暮らしていて外国人と関わることもなくLGBTの人と関わったことがないからかな。全然関係ないけどAmazonレビューの「本の状態が綺麗でした」★★★★★っていらなくない?
年末に映画アワードやってみましたが今回は2022年、読書大賞! 昨年も振り返るといろんな本に出会ったもんです。感謝と共におさらいします。 最も心動かされた最優秀から【最優秀】は一番心を揺り動かされた作品を選ぶとー『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ生きて行くのに最も大事なことって何だろう?きっと愛なんじゃないかな。アンさんの言葉。自分よりも人を大切に思う心は無償の気持ち愛があれば何も必要ない。 【アクション賞】ダークな世界ページを捲るアクションを基準に『テスカトリポカ』 佐藤究圧倒的な暴力と残忍な人間の所業は限度を超えると神の世界。偽りの世界が蔓延る世界神はまだまだ生贄を欲しているのかも・・…
明けましておめでとうございます。年末はクリスマス後に娘がインフルエンザA型にかかり、そこから妻、息子と体調を崩していったものの、なぜか俺だけ元気なまま大晦日を迎え、体調不良からかいつもより2時間も早く寝た家族を起こさぬよう、abemaで購入していたRIZIN40を夜な夜な観てコーフン冷め止まぬまま正月、今ココという状態。冬休みは明日から2日間の帰省という(残念な)イベントを残すのみとなってしまった。にしてもRIZIN40、神興行だったので寝正月も全て良い思い出となった。あと年の瀬になるとどんなジャンルにおいても「2022〇〇ベスト10」とやらがSNSやpodcastに溢れるからインプットに飽き…
2022年も終わってしまいますが、この年に読んだ本は50冊になります。 パレオさんのブログでこちらの記事を読んだのがきっかけで小説というジャンルにも手を出していこうと決心しました。 今年読んだ本の中で特に気になった本をまとめますと… 競争の科学 限りある時間の使い方 あと少し、もう少し ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー 同士少女よ、敵を撃て 問題解決のPythonプログラミング テスカトリポカ ハリーポッターシリーズ すずめの戸締り 三体Ⅱ 黒暗森林 ステータスゲームの心理学 銀河英雄伝説 競争の科学 競争の科学——賢く戦い、結果を出す作者:ポー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン実務…
▼ウクライナ戦争の200日(文春新書)/小泉 悠 ▼羊をめぐる冒険(上・下)(講談社文庫)/村上春樹 ▽マレー蘭印紀行(中公文庫)/金子光晴 ▽語学の天才まで1億光年/高野秀行 ▼マイ・ブロークン・マリコ(Kindle版)/平庫ワカ 「もういない人に会うには、自分が生きているしかない」▽「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済(光文社新書)/小川さやか ▼ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2/ブレイディみかこ ▽中国畸人伝/陳舜臣 「あたしは、あなたの夢の物差しだったのね」◆南京の基督/芥川龍之介(青空文庫) 芥川龍之介の『南京の基督』という短編を再読した。これを初めて読んだ…
2022年も残り1日。年内の読了本はここまでかなということで振り返り。読んだ本はキリがよく下記70冊。()内は読了日。 ※12/31に1冊追記。計71冊。