あらゆる人間の生活には、すみずみまで昼の夢(Tagtraut)が浸透している。 エルンスト・ブロッホ「希望の原理」第1巻 まえがき 白水社 1982年 「Tagtraut」は、ドイツ語で「白昼夢」のこと。 日本語の「白昼夢」は、意識を保った状態で、幻想に浸ること、現実には起こっていない出来事を、あたかも実際に体験しているかのように想像することをいいます。 「希望の原理」の日本語訳が、「Tagtraut」に対して、「白昼夢」ではなく「昼の夢」という、あまり慣用的ではない表現を訳として当てたのは、日本語の「白昼夢」が内包している「幻想に耽溺する」「現実逃避の手段」といったイメージを避けたかったから…