ボロボロのポンコツ。廃車だろうな…と思って見ていると、やがて通りの向こうからオーナーが登場。 錆びついたドアをギイと引き開け、ホコリだらけのシートに座るや、高らかに空ぶかし一発。辺りに黒煙を撒き散らせて、けたたましく去ってゆく。 ここカイロの街角では、普通に見られる風景だ。 もっとも、道端には放置されたままの本当のスクラップもたくさん並んでいる。 しかし、決して油断はできない。 スクラップ車両とまるで見分けのつかない、砂漠の砂ぼこりにまみれた、前後のバンパーさえ外れて見当たらないポンコツも、実はその持ち主がこよなく愛する大切なパートナーだったりするから、注意が必要だ。 昭和の漫画「ど根性ガエル…