カンボジアの水道を再建せよ 今回は内戦でグチャグチャになった国の社会インフラの整備に尽くした男たちの物語。 内戦後のカンボジアでは7割以上の世帯に水道が届いておらず、子供や女性は水汲み作業に忙殺されていた。しかもその水は安全性が保障されていないものだった。 北九州水道局の久保田和也。彼はこの不本意な配属に10年間異動願を出し続けていたが叶わず、やむなく諦めて水道仕事に打ち込むことに腹をくくっていた。そんな彼に上司から「カンボジアに行ってくれないか」との声がかかる。当時のカンボジアは何十年もの内戦が終結した直後で、銃犯罪なども多かった。復興を支援するジャイカは水道技術者の派遣を要請し、久保田の上…