決りとなっているゴミ出し場は、草叢となっている。ネコジャラシを中心とする、ごく俊足な連中だ。 拙宅敷地内もご多分に漏れぬが、ご近所一帯の道路脇だの塀ぎわだの、アスファルトやコンクリートのわずかな亀裂だのにまで、この連中が顔を出している。ことに道路拡幅計画の予定地としてすでに住民不在となっている空地は、植物たちの運動場と化している。 ゴミ出し場だけでも除草しておこうかとの気が、一瞬起きかけた。が、すでにとっぷりと陽が暮れたどころか、宵の口だ。風体賤しき爺さんが独りで、なにやら作業している姿を眼にした通行人がたがどう感じるだろうか。怪しげと思われるのも恥かしいし、これ見よがしでわざとらしいと思われ…