プラモデルをはじめとした何かしらの模型を作る遊びは、眼前に縮小された世界を生み出すということだ。それは、現実世界のある空間を切り取っていると言えるのではないか。 その上、人というのは都合の良い解釈をしたり、モノに愛着を持つ。なので、例え戦闘のさなかの兵士でも「この服装はかっこいいね」とか「このポーズは良い」といった面白さを見出す。ミリタリープラモデルには常に戦争の香りが漂うが、その中に混ざった人の暮らしをかぎ分けられるようになってくる。ミリタリープラモデルに、兵士がついていて良かったとつくづく思う。 車を作れば街中に走る車が気になる。自分がこれから切り取る世界が広がっているように見えるからだろ…