プログラミングを教えていて、受講者から最もよく聞かれる質問があります。 「どうすれば、もっと良いコードが書けるようになりますか」という問いです。 この質問に対して、私はいつも「まず名前を大切にしてください」と答えています。 なぜ名前付けが重要なのでしょう。 それは、コードを書く時間よりも読む時間の方が圧倒的に長いからです。 実際、ある調査によれば、プログラマーはコードを読む時間が全体の70%を占めるといわれています。 つまり、読みやすいコードこそが、チーム全体の効率を左右する鍵になるわけです。 講義の中で、こんなエピソードをよく紹介します。 相模原市内のある企業で研修を担当したときのことです。…