フランス版の寅さんかトラック野郎、頭を空っぽにして楽しむのが鑑賞マナーたるスナック映画(評価 60点) リュック・ベッソンが、大衆向けプロデユーサーに完全に方向転換したブレーキングポイント的な作品。とにかく何も考えずに見るのが正しいたしなみのプログラム・ピクチャー。 デビュー当初から、作家性とエンタメとの抜群のバランス感覚を発揮して独自の地位を築き上げていたリュック・ベッソン。そのベッソンが作家性のベクトルをかなぐり捨てて大衆向けプロデユーサーに完全に方向転換した作品と言えようか。実際、本作以降、ベッソンはプロデユーサーの座に収まり徹底してチープっぽい作品を量産しては、フランス一の大物プロデユ…