ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を、ラフマニノフを弾くにひときわ腕っこきなテクニシャン系ピアニストたちによる2種の録音で聴きました。 サンチャゴ・ロドリゲス(p)/エミール・タバコフ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団(ELAN、1989年録音) キューバ出身のロドリゲスはメタリックにバリバリと弾きこなすピアニズムであり、ラフマニノフの演奏ではもってこいの”映え”がある(ついでに言うと、カップリングのプロコフィエフでも映えており、何ならプロコフィエフのほうがより芸風と合っているかもしれない)。録音は若干ドライで、オケの響きもそれ相応に捉えられている為、喩えるなら鳥ささみのようなパサパサ感が…