〔31〕 われわれはマルクスの抽象力をわがものとしなければならない。この資本主義社会を転覆するために われわれは、マルクスが『資本論』で労働過程について論じたなかの、ミツバチと建築師のくだりを読む。われわれは、この建築師にかんして、自分が眼前にしている建築労働者を思いうかべる。 われわれは、ここで、マルクスは、自分がいま思いうかべている建築労働者と同様の建築労働者をどのように考察したのか、ということを考えなければならない。 マルクスの文章をよく読む。そして、マルクスが彼の頭のなかに描いているであろう像を推察してみると、そこには、建築資本家はいない。設計労働者と建物を建築する現場労働者との区別も…