脈翅目ヘビトンボ科に属する昆虫で「水棲昆虫の雄」といわれている。
成虫はマイマイカブリのような頭部で鋭い大あごをもち、体は太った羽虫という奇妙な形体で、全体に白っぽくテカった感じである。
幼虫は頭の部分は成虫そのままでムカデのような体をしており、水のきれいな清流に住む。2、3年幼虫のまま暮らし、成虫となると写真のような姿になる。成虫は樹液や他の昆虫の幼虫を食べるらしい。飛び方はかなり無理のありそうな体からもわかるようにブーンと激しい羽音にも関わらずかなり低速で下手くそだ。
このふてぶてしい面相にもかかわらず、成虫は5日程しか生きないらしい。幼虫が清流にしか住まず成虫が短命なため、成虫を見ることができるのは非常に幸運ということだ。