ヘミングウェイ

日はまた昇る (新潮文庫) 作者:アーネスト ヘミングウェイ 新潮社 Amazon f.2024/9/6 (2024-70)p.2023/10/23 from amazon site 世は去り世は来る地は永久に長存なり日はまた昇りまた入る――。鮮烈な新訳による21世紀決定版!灼熱の祝祭に爆発する“自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)"の魂。 禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで“きょうだけ"を生きていた――。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女…

遅きに失した感があるが、８月のまとめ記事である。 ８月は私の本職が繁忙期に当たるので、なかなか慌ただしい日々だった。ブログの執筆ペースを落とさず続けられているのも、偏に読んで下さる皆様のお陰である。スターは勿論、ブログ村へのアクセスやランキングボタンも、全てモチベーションの源である。 なにより当ブログを介して新しい本との出会いに結び付けていただければ、これ以上に嬉しいことはない。 そんな訳で、以下が８月のラインナップである。純文学系の小説を中心に、流行のものをチョイスしたつもりだ。中には書評に書き起こしていないものもあるが、それは本の出来栄え云々という話ではなく、当ブログの方向性と照らし合わせ…

『老人と海』（原題：The Old Man and the Sea）は、アーネスト・ヘミングウェイによって1952年に発表された短編小説で、彼の代表作の一つです。以下にあらすじと感想を記します。 あらすじ 物語は、キューバの小さな漁村に住む老漁師サンチャゴの話です。サンチャゴは84歳で、長い間魚が釣れない状態が続いています。彼は貧しいながらも、若い頃からの釣りの腕前を持ち、希望を持ち続けています。彼の唯一の伴侶は、彼が育てた少年マノリンで、マノリンはサンチャゴを尊敬し、彼と一緒に漁をするのを楽しみにしていますが、最近はより良い漁を求めて他の漁師と一緒に出漁しています。 ある日、サンチャゴは決意…

こんばんは、ノアです。 今回は世界の教養学習9日目、アーネスト・ヘミングウェイについての記事です。 アーネスト・ヘミングウェイという人物をご存知ですか？ アーネスト・ヘミングウェイは、20世紀のおもなアメリカ人作家で人々に影響を与え模倣されたと同時に多くの人から非難された人物です。 1899年、イリノイ州オークパークで誕生し18歳で新聞『カンザス・シティー・スター』（Kansas City Star）の記者となりました。 その数か月後、赤十字の救急車運転手として第一次世界大戦のイタリア戦線に赴任し重傷を負いました。 戦後は、戦争の残虐さに幻滅した国外在住のアメリカ人作家たち「失われた世代」とと…

www.youtube.com 今回ご紹介するのは ヘミングウェイの キリマンジャロの雪 です ヘミングウェイの短編キリマンジャロの雪は 武器よさらば や 日はまた昇る によく似たシーンも登場します 映画にもなったこの名作短編は想像を喚起し人生について考えさせてくれます 武器よさらば 日はまた昇る 老人と海 誰がために鐘は鳴る などの代表作が ことごとく映画化されたように キリマンジャロの雪 も映画になっています 映画も見たことがあるのですが映画の記憶はほとんどありません 今回は新潮文庫の文庫本で読みましたが翻訳はいまひとつではないか？ ちょっと女性の会話部分のセリフが 古めかしくてぎりぎり何…

今はないものについて

近年、シニア人材の活躍がしきりに叫ばれている。それは、令和３年４月１日に施行された「改正高年齢者雇用安定法」が大きく影響していることだろう。 同法では、70 歳までの定年の引き上げや定年制の廃止、70歳までの継続雇用制度（再雇用制度・勤務延長制度）の導入などを事業主に対して要請している。これらは義務ではないものの、公的年金の受給年齢引き上げが議論されていることから、多くのシニア人材が70歳近くまで働くことを視野に入れているようだ。生涯学習ならぬ、「生涯労働」時代の到来である。 こうした世の中の流れを、当のシニア人材はどう捉えているのだろうか。パーソル総合研究所が昨年に実施した「働く10,000…

2024年11月の読了本 最近、仕事がクソすぎて、どんどん社会不適合者となりつつあるくまねこです。そのせいか、もう何も考えないようにして読書にはまりこんでいました。昔、文豪と呼ばれた人間たちが社会不適合者っぽい人たちばっかりだったのも頷けますね。社会がクソすぎるせいです。 とは言ったものの、11月は相当の冊数を読んだのかと思いきや、まあ、フタを開けてみたら6冊といつもあまり変わらない読みっぷりでした。でも、傾向としてはほぼアメリカ文学で、とくにヘミングウェイにハマり込んだ月でした。 というわけで遅ればせながら、11月の読了本の紹介です。 １．『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる／ハプワース1…

ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック (村上春樹翻訳ライブラリー f- 3)作者:村上 春樹中央公論新社Amazon スコット・フィッツジェラルドという100年前の小説家と、今の自分には、全然関係が無い。大人になった今の視点に立ってみると。 村上春樹は偉大な作家だ。その村上春樹が最も影響を受けたフィッツジェラルドもまた、偉大な作家に違いない。 と、かつてまだあまり大人でなかった自分は、だいたいそんな風に信じていた。純朴だったのだろう。 でも実際は、フィッツジェラルドは偉大かもしれないし、偉大じゃないかもしれない。自分にはどちらか判断がつかない。今はまだ。 なぜなら単純に、自分はフィッツジェ…

『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす』アーネスト・ヘミングウェイ｜新潮社（新潮文庫）｜2024.11.30 読了 以前、『フィネガンズ・ウェイク』を読みながら、胡桃ゆべしを食べていた時に、ふとぼくは思った。きっと、これは人類初の試みなのではないか、と。胡桃ゆべしを食べながら『フィネガンズ・ウェイク』を読むことが、だ。ぼくはその時、多分、人類初、『フィネガンズ・ウェイク』を読みながら胡桃ゆべしを食べた男となったのだ。 そんなくだらないことを考えながら生きているのが、だいたいのぼくの日常である。『フィネガンズ・ウェイク』を粉砂糖まみれにするような不届きものなのだ。ジョイスだってきっと辟易としてい…

モレスキン手帳を買おうと思っているけれど、種類が多すぎて選び方がわからない...。そんな方のために、モレスキン手帳歴10年以上の筆者が、失敗しない選び方をご紹介します。 この記事では、サイズや種類の違いから、実際の使い方まで、初心者の方でも分かりやすく解説。2025年版の新作情報もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。 モレスキン手帳の魅力と基本情報 モレスキンブランドの歴史 モレスキン手帳の特徴と長所 モレスキン手帳の3つのサイズを比較 ポケットサイズ（9×14cm）の特徴と向いている人 ラージサイズ（13×21cm）の特徴と向いている人 XLサイズ（19×25cm）の特徴と向いている…

「三歩会」から夕方５時頃に帰宅した。帰ってから片ずけ、簡単な夕食を済ませて漸く本を読み継いだ。以下の二冊だ。 （１）『人生最後に後悔しないための読書論』（斎藤孝、中公新書ラクレ） （２）『現代語訳 学問のすすめ』（福澤諭吉、ちくま新書） まず（１）については、 ２章 あなたも「老賢者」になれる ３章 世界の「シニア小説」を味わおう を読み継いだ。「お奨め本」については、先に読み継いだ高史明さんの「私を作ったのはこ本だった」というのと基本的に同じだ。脚本家の○○さんの本も同様の趣旨と知った。 『リア王』（シェークスピア）、『ゴリオ爺さん』（バルザック）、『老人と海』（ヘミングウェイ）ーーこの三つ…

[その他]朝 全裸体重58.6㎏ [メシ]朝飯 24種の野菜&フルーツ。 [その他]午前 木曜に神奈川のHさんから着信があったことを土曜に気が付いた。その返事を送るのも忘れていた。 Kプログラムを起動する。9時2分から自動的に情報収集とメールの発報を始める。すごい。 昨日セットアップしたモニターの箱。世間はモニターと言うが私はいつもディスプレーと言ってしまう。 を、ロフトの奥に上げる。朝のスキマ時間で。 おでかけ。 黒い新しい自転車の後ろを走る。08年4月26日に川崎で買ったあの黒い自転車は、Mさんが使ってもいいというので渡して引き上げたんだった。 朝のコーヒー。スティックじゃないから粉を先に…

昨日から喉が痛い。鼻水も出て痰がからむ。朝起きたら背中がきしむ。寝違えたような痛みが走る。 風邪かもしれないと願い事を聞きにきた担当に医務を希望する。 しばらくして完全防備宇宙服姿の医務スタッフがやってくる。ビニールかぶってマスクしてゴーグルつけてたら普段から見分けがつけにくいのにもう誰が誰だかわかりゃしない。 検温、酸素濃度のチェック。３６.２度で９９パーセント。数値上に問題はない。 両の鼻の穴にて抗体検査。何もなければ夕方あたりに風邪薬が処方されて終わると説明がある。 昼過ぎ「転房」と食器口から指示を受ける。荷物を全部まとめとけとビニール袋を渡される。 オッケー。でもどうしても本が嵩張り重…

こんにちは、皆さん！一人ぼっちユウトです。今日は、アーネスト・ヘミングウェイの名作『老人と海』について語りたいと思います。この作品は、ピュリッツァー賞を受賞し、ノーベル文学賞の授賞理由ともなった、まさに文学の頂点ともいえる一冊です。読後の感動が深く、心に残る物語でした。 『老人と海』の魅力『老人と海』は、キューバの小さな漁村を舞台に、年老いた漁師サンチャゴと彼の人生最大の挑戦である巨大なカジキマグロとの格闘を描いた短編小説です。物語全体がシンプルでありながら、深い哲学と生きる力を読者に与えてくれます。 サンチャゴという人物の魅力主人公サンチャゴは、孤独で貧しい漁師ですが、その心は誇りと強い意志…

コミュニケーションにおいて、私たちが何よりも重要な主目的、それは「なびかせる」こと。つまり他人の心に影響を与えることです。 独り言ですらそうです。自分に言い聞かせる言葉は行動を正してまっすぐに飛ぶために、自分自身をなびかせる方法が独り言です。この本はこんな言葉から始まります。 なびかせるのはコミュニケーションの主たる機能である。 ストーリーテリングはコミュニケーションの一形態である。 よって、ストーリーテリングの主たる機能もなびかせることである。 物語が与えるインパクトを一番感じるのは選挙戦やマスコミなどでしょうか。物語が他人に影響を与える最強の方法であるということを本書を通じて理解できるでし…

火曜日。作業所ではクリスマス用のお菓子を小袋に詰める仕事が入りました。 おれは午後から出張掃除の当番だったので、途中から現場へ。 15時には完了し、直帰して16時には帰宅しました。 明日は定休日。帰宅してYOUTUBEを見ていたら、作家の平野啓一郎がインタビューに応えている動画に辿り着きました。 いや～、彼はとても作家らしかった。 作家らしさにもいろいろあるのでせうが、視点が高い、と云う意味で。 視点が高い、とは、平たくいえば身長が高い、と云うような。 単純な理屈で、100センチ高いとその分遠くまで見える、というような。 遠くまで見えれば 、今現在起きている事象や過去のそれらを絡め、人間の本質…

『われらの時代・男だけの世界』アーネスト・ヘミングウェイ｜新潮社（新潮文庫）｜2024.11.19 読了 ヘミングウェイといえば、『老人と海』をあげる人も多いと思うんだけど、残念なことにまぼくは読んだことがない。それで読書家気取ってんじゃねえよ、という風に思う方は、そういったご意見は甘んじて受け入れたいと思うので、ぜひお問い合わせフォームからお問い合わせをいただきところである。 だって、『老人と海』って本屋にいつだっていてくれるし、家にもあるんだもの。これはぼくの悪い癖で、後回しにできそうなものはどんどん後回しにしてしまうということだ。それで10代20代のうちに読んでおきたかった（と今になって…