ヘレネス

映画『朽ちないサクラ』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。119分。監督は、原廣利。原作は、柚月裕子の小説『朽ちないサクラ』。脚本は、我人祥太と山田能龍。撮影は、橋本篤志。照明は、打矢祐規。録音は、小松崎永行。美術は、我妻弘之。装飾は、大和昌樹。編集は、鈴木翔と原廣利。音楽は、森優太。 夜。三河湾岸にある工場。フードを被った人物が川の水を張った業務用シンクにコートを着た女性の頭を沈める。必死に顔を上げる彼女の頭を再び水中に押し入れる。彼女が動かなくなるまで動作を繰り返した。フードの人物は上野川上流に架かる橋まで遺体を運び川に突き落とす。手を合わせ祈りらしき言葉を唱える。桜には堅い蕾が付…

公開日の翌日、朽ちないサクラを劇場で鑑賞しました。今回はその感想レポートです。 本編の内容をおおいに含みますので、未鑑賞でネタバレ不可のかたは鑑賞後にまた読みにきていただけると幸いです。 私は原作を読み、予習した状態で劇場に足を運びました。 まずは原作を読んだ段階の感想を少しだけ。 安田国民として原作を読んで強く感じたのは、富樫があまりに安田さんに似合いすぎているということ。 安田さんは言わずもがな名優。 どんな役でキャスティングされてもその役に合わせ自分からハマリにいく。 最終的にはその役そのものになってしまう。 しかし今回のこの富樫役はもともと役者安田顕がもつ雰囲気に近いオーラをまとってい…

「朽ちないサクラ」 原作がいいのだろうが、非常に面白いミステリーサスペンスでした。芸達者を揃えた重厚な作りも面白いし、シンメトリーな構図を多用した絵作り、職人監督的な展開のリズムも上手い。しかし、せっかく芸達者を揃えたならもう少し人間的な深みのある演出にもこだわってくれれば傑作になったと思うとちょっと勿体無い。でも面白い映画だった。監督は原廣利。 夜、ある一軒の建物の中にカメラが入っていくと、一人の女性が男に、水の中に顔を押し付けられて殺されようとしている場面から映画は幕を開ける。犯人は殺した女性を橋の上から投げ落とす。愛知県警広報課の事務を取る森口泉のクローズアップ、ひっきりなしにかかってく…

ミケーネ文明が突然滅亡し、その後の暗黒時代があけるとポリスと呼ばれる都市が各地で成立していた。 →アクロポリス(城山)を中心に人々がシノイキスモス(集住)して都市を成立させていき、世界史ではこれをポリスと呼んでいる。 アテネのパルテノン神殿 (Steve Swayne作、wikipediaより引用) →安定した時代が始まり、人口増加に伴い土地が足りなくなる。 →紀元前８世紀半ばには植民市を建設し始める。マッサリアやネアポリス、ビザンティオンなどが建設され、これらは現在のマルセイユ、ナポリ、イスタンブールのもととなった。 →フェニキア人の植民市との交易をめぐり対立が起こり、後のペルシア戦争の背景…

ブレヒロ公式での発表やhametaroさんのブログ等を踏まえて浜野のメモリア生成第五弾を解説をします。端的にいうとメモリア生成第五弾はメモリア生成第四弾と同様にメモリアの復刻が入るとともに、新しいBBは使い方によってはバトルの戦局を変えるようなものが揃ってます。 メモリアユニット レジェンド エピック レア アンコモン メモリアBB レジェンド エピック レア アンコモン 追加メモリアBB解説 レジェンド クリスタルバラージ 毒蜘蛛煙獄 エピック ロイヤルイレクス マイヤ＝カノン レア 蒼浄命儀 ヒュージアンカー アンコモン プラネットシャワー 『命』の星位 メモリアユニット 基本的には水属性…

ヘレニズムとは都市国家の体現した生活様式である。都市国家の生活に順応する者は誰であったにせよ、その素性と背景が何であったにせよ、ヘレーンとして受容された。へレーンは都市国家そのものを宗教として信奉した。 紀元前1100年頃、欧州大陸からエーゲ海域へドーリス方言を話す人々が侵入してきた。イオニア方言とアイオリス方言を話す避難者たちは生き残るために、共同の城砦を固め、共同の政治機構を樹立するように協力した。これをシュノイキスモス συνοικισμóς （集住）と呼ぶ。都市国家の樹立は市民に公共の安全保障をもたらした。剣を帯びる慣わしは廃たれ、歩行用の杖を携えることさえ煩わしいと感じられるようにな…