ヨハネが彼に、「あなたが彼女を自分のものにすることは律法にかなっていない」と言い続けたからである。マタイ14・4 ここに出てくるヨハネとは、バプテスマのヨハネ。イエス・キリストの少し前に現れて、人々に悔い改めを説いた宗教家です。対する「彼」は領主であり、権力者であったヘロデ・アンティパス。ヨハネはヘロデが兄弟から略奪婚をしたことが律法(聖書の教え)にかなっていないと言い続け、その結果投獄されます。その後、ヘロデはヨハネの首をはねて殺してしまいます。ヨハネはイエス・キリストが来る準備をするという使命を果たして死ぬのです。 このできごとから2000年以上たった今、わたくしたちが読むことができる物語…