Henry Fonda(1905-1982) 俳優、映画俳優。
ハリウッド黄金期を代表する名優。クリーンなイメージと確かな演技で人気を誇ったが、実生活では家庭を顧みずに数々の女性と関係を持ち、娘のジェーン・フォンダとも不和が続くこととなる。父娘で共演した『黄昏』で若いし、アカデミー賞主演男優賞を受賞。同作が遺作となった。 娘のジェーン・フォンダ、息子のピーター・フォンダ、孫のブリジット・フォンダもハリウッドで活躍。
ジョン・フォードの後期の作品をいくつか観た。 まずは「ミスタア・ロバーツ」(55) ミスタア・ロバーツ(字幕版) ヘンリー・フォンダ Amazon 舞台は太平洋上の補給船 ジェームズ・ギャグニー演じるエゴイスト艦長の下で働くヘンリー・フォンダ(ミスタア・ロバーツ)。傍らにはお調子者の部下ジャック・レモンと落ち着いた軍医ウィリアム・パウエル。 船という動けない空間での専制政治。自分には学校のようでもあり、人によっては職場のようだったりもするだろう。 下のものの気持ちを考え仕事のできる男ヘンリー・フォンダ、上司ジェームズ・ギャグニーの勝手さ無能さゆえこの船での仕事にうんざりしておりまた現場で活躍し…
荒野の決闘 ジョン・フォード監督作『荒野の決闘』を観ました。 あらすじは牛飼いをするアープ4兄弟がたまたま立ち寄ったアリゾナ州トゥームストーンにて、アープ家の次男・ワイアットが酒に酔って暴れるインディアンを撃退したことで町長から保安官にならないか誘いを受けます。 その誘いを断り牛の見張りをする弟・ジェームズの元に戻ると彼は殺され牛を盗まれてしまいます。 弟を殺した犯人を捕まるためにアープ兄弟はカウボーイから保安官へ。 トゥームストーンには賭場の元締めで銃の腕前と元医者として知られるドク・ホリデイや牛の元締めをするクライトン・ファミリーといった癖者たちと対峙します。 原題『愛しのクレメンタイン』…
2023年9月13日 Amazonprime videoにて観賞 【監督】ジョン・フォード【出演】ヘンリー・フォンダ、ヴィクター・マチュア、キャシー・ダウンズ、リンダ・ダーネル【公開】1946年米【時間】97分 史実を基にしたフィクション。町内どころか室内で拳銃ぶっぱなされても、みなさま割りと平気。 ラストシーンのヘンリー・フォードの台詞“I sure like that name……Clementine. ”から原題がきたのだろうけど、「荒野の決闘」がタイトルとしてしっくりくる。
「地獄への道」*1(ヘンリー・キング監督)の続編。今回はフリッツ・ラング監督。こちらだけ放映されたりしている時もあるように思うが「地獄への道」を観てから観た方が絶対いい。前作をすごく踏まえて作られていて登場人物も被りまくっているから。 「地獄への道」が、ジェシー・ジェイムズの人生をなぞった割合オーソドックスなつくりなのに対し、こちらの方は人物表現の面白みが増しテイストが明るめになっているような。。 前回活躍の新聞社のヘンリー・ハルがさらに大活躍。熱い男への周りの対応も前回を踏襲して面白い。 主人公フランク演じるヘンリー・フォンダの魅力もかなり作品に貢献。宿敵フォード兄弟及びそれに加担する鉄道会…
地獄への道(字幕版) タイロン・パワー Amazon ふや町映画タウンのおすすめ作品だが、タイトルに凄惨さが漂っていて観るのが後回しになっていた。見始めたら、冒頭から血まみれ荒くれとかでなく、鉄道会社の買い叩きにあっている農家の現場から。おろおろしている何も知らない農民の姿はとっつきやすく、それに抵抗するジェシー・ジェイムズがすっと観る者の心の中に入ってくる。 ジェシー・ジェイムズという人物の名前だけはきいたことがあったが、その生涯の大筋はそのままに観ている者に自然に入ってくるように脚本が作られていてうまいと思う。 ヘンリー・キング監督、「拳銃王」*1もタイトルからは跳躍した撃ちまくることを是…
原題:A Big Hand for the Little Lady 監督:フィルダー・クック 出演:ヘンリー・フォンダ/ジョアン・ウッドワード/ジェイソン・ロバーズ/ポール・フォード/チャールズ・ビッグフォード/バージェス・メレディス/ケヴィン・マッカーシー 制作国:アメリカ 上映時間:95分 配給:ワーナー あらすじ 西部中に名を馳せた五人のギャンブラーが宿屋に集まり、年に一度のポーカーゲームを開く。ゲームもたけなわの頃、旅の途中のメレディスと妻のメリー、息子のジャッキーが宿屋に立ち寄った。馬車を直すため立ち寄ったのだが、実はポーカー狂だったメレディスは妻の監視の目を盗んでゲームに参加。あっ…
作品情報 原題:Il mio nome è Nessuno / My Name is Nobody 監督:トニーノ・ヴァレリ 出演:テレンス・ヒル/ヘンリー・フォンダ/ジャン・マルタン/R・G・アームストロング/ジェフリー・ルイス 制作国:イタリア 上映時間:112分 配給:ユニヴァーサル=CIC あらすじ 19世紀末、功名心狙いで追われる日々に嫌気がさした伝説の早撃ちガンマン、ジャック・ボーレガードは足を洗い、ヨーロッパで静かに余生を送ることを決意する。そんなジャックの前に「ノーボディ」と名乗る奇妙な若者が現れる。ジャックのガンマン人生の最後を飾るにふさわしい一大イベントを用意するといい付き…
十二人の怒れる男 ヘンリー・フォンダ Amazon ★★★★ 裁判所。被告はスラム街の少年で父殺しの罪に問われている。法廷での審議が終わって12人の陪審員が議論することに。証拠と証言から少年が不利だった。全会一致で有罪になると思いきや、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)だけが少年の無罪を主張する。そこから一つ一つ証拠と証言を検討していく。 古代ギリシアのアリストテレスが熟議民主主義の重要性を説いていたが、民主主義の本質は2300年経っても変わらないのだろう。何らかの意思決定をする場合、他人の意見に耳を傾け、自分の意見を主張し、議論を深めることで合意に達する。特にアメリカの陪審制は多数決ではなく全…
★★★★☆ あらすじ 別荘地でひと夏を過ごす老夫婦。夫の80歳の誕生日に娘が恋人とのその息子を連れてやってくる。 感想 人生の黄昏時を迎えた老夫婦が主人公だ。夫は自身の衰えた容貌を鏡で見てため息をついたりしている。もはや下り坂しかない人生に寂しさを感じているのだろう。 だからきっと湖畔の別荘でこの老夫婦は、お茶を飲んだり読書をしたりと静かにゆっくりと過ごすのだろうと思っていたのだが、実際は二人でカヌーを漕いだり、ボートで出かけたりと落ち着くことなく動き回る。予想に反してめちゃくちゃアクティブだ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({})…
黒蘭の女(字幕版) ベティ・デイヴィス Amazon またまたウィリアム・ワイラー×ベティ・ディヴィスの作品。ちらっとみたあらすじで「悪女ものか」と思いながら鑑賞。良くてびっくり。 ベティ・デイヴィス演じる主人公は勝ち気な南部の女。「風と共に去りぬ」も思い出すななんて思っていたらベティ・ディヴィスが「風と共に〜」に出る可能性もあったことも手伝ってモノクロの「風と共に去りぬ」とも呼ばれているらしい。美しくてかっこいい。 南部の文化ってこういう感じかと実感したり、ベースになる恋愛話もワイラーの演出がくっきりしていてちょっと安易に想像してしまうようなクラシック映画の恋愛ストーリーとは一線を画している…
今回鑑賞した映画はこちらです。 12人の怒れる男 十二人の怒れる男 [Blu-ray] ヘンリー・フォンダ Amazon 原作レジナルド・ローズ 監督シドニー・ルメット 1957年制作のアメリカ映画です。 有名な映画ですが鑑賞したことがなく、どんな作品か分からずに見ました。 ここから感想です。ネタバレ含みますのでご注意ください。 この映画、さすが名作と云われていますね! 場面が9割以上会議室のような場所で話し合うのみで、派手な映えが全くなく、演技で魅せる映画でした。 あらすじは、 父親殺しの疑惑がある青年の裁判員裁判が行われていて、誰もが有罪と確信していた、ただ一人を除いて。陪審員12名が話し…
ミスター・ノーボディ HDリマスター版(Blu-ray Disc) ヘンリー・フォンダ Amazon セルジオ・レオーネは大好きな監督なんだけど、この映画は抜けていたぜ…… とはいえ、なんか変な映画だよねコレ。セルジオ・レオーネっぽさも所々にあるんだけれども、それだけではちょっと乗り切れないところがある。っていうか、レオーネの映画ってやっぱり顔の汚さがめちゃくちゃ大事なんだなあって思ったよ。顔が汚れてるってことはその分映像に情報量があるってことで、不思議とその顔に見入って、キャラクターに感情移入しちゃうんだよね……あのクッソ長尺の顔のドアップは、その感情移入があってこそのものなんだなあ、なんて…
十二人の怒れる男 ヘンリー・フォンダ Amazon 脚本が秀逸だとワンシチュエーションでも飽きない。 密室劇の傑作として有名な作品だったが 脚本はもちろん、演技も演出も映像も洗練されていた! オススメ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
Masculin:これをわが家でご覧いただいたのは、もう四半世紀ほど昔、まだVHSビデオの頃で。憶えてらっしゃいます? Féminin:うん、そうだったわね…あら、ちょうど今日…4月1日じゃなかった? M:そうなんですよ、いやその日にこそ観ていただきたかった映画だったんで。また公開時、丸谷才一氏がまさにその「エイプリルフール!」って題で批評を書いてらして。だけどあの晩、ラスト直前のお姉様のお顔ったらなかったですね。名うての美女がポカンと口を開け、あんなにも呆気にとられて(笑)。それまでの、いやその後の長いお付き合いでもおよそ見たことのなかった無防備さだったからなぁ。 F:ウ~ン、だってメインス…
さいたま市にあるB型作業所に通所予定。 なんとか耐えて継続して通所しなければ。 もう少しで49歳になってしまう。 「グラン・ブルー」 長い、途中の30分必要ない。 浮世離れした海とイルカを愛するジャックとジョアンナの恋、親友でライバルエンゾとの切磋琢磨する友情を描いた作品。 ジャックは、ジョアンナとの初めての夜の後早速イルカと一晩中遊んでいる、変わり者。 ジョアンナが「俗世」に戻そうとしても海に魅入られた男の耳に彼女の言葉は届かない。 途中「冒険者たち」みたいな三角関係になるのかと思ったら、そうでもなかった。 「私のように美しい娘」 若さと美しさで逆境を乗り切る逞しい悪女を主役にしたコメディー…
12 ANGRY MEN 私:1997年の映画『12 ANGRY MEN(邦題:12人の怒れる男 評決の行方)』を簡単に紹介してくれる? ChatGPT:1997年の映画『12 Angry Men』(日本では『12人の怒れる男 評決の行方』として知られています)は、ウィリアム・フリードキンが監督し、ジャック・レモン、ジョージ・C・スコット、ヒューム・クローニンなどが出演しているリメイク作品です。この映画は、1957年にシドニー・ルメットが監督し、ヘンリー・フォンダが出演した同名映画の再制作版であり、裁判の陪審員室を舞台にしています。 物語は、一人の少年が父親を殺害した罪で裁判にかけられるところ…
引用元:kamakura-kawakita.org ストーリー 登場人物・キャスト 感想 予告 ストーリー 「駅馬車(1939)」「怒りの葡萄」のジョン・フォードの復員第二作で、ス テュアート・N・レイクの著作に基くサム・ヘルマンのストーリーから、この映画の製作者のサミュエル・G・エンジェルがウィンストン・ミラーと協力して脚本を書いたもの。主演は「運命の饗宴」のヘンリー・フォンダ、「血と砂(1941)」のリンダ・ダーネル、新人ヴィクター・マチュアの三人で「スタンレー探険記」のウォルター・ブレナン、新人キャシー・ダウンズ、「春の序曲」のアラン・モーブレイ、「駅馬車(1939)」のティム・ホルト等…
3月はシドニー・ルメット月間を実施中。『セルピコ』から始めて、約半月で12本鑑賞。何故今ルメット?と言われそうだけど、その辺はルメット月間が終わったら改めて記載するとして、これまでの感想を簡単に書き記しておきたい。『セルピコ』は3/7の記事をご参照ください。 『デストラップ/死の罠』(1982年) スランプ中のベテラン劇作家(マイケル・ケイン)が、教え子(クリストファー・リーヴ)の新作戯曲を我が物にしようと企むサスペンス・コメディ。物語が二転三転して実に面白い。ミステリーを愛する2人の劇作家が作劇の流儀で対立する話でもある。原作は『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィン。 スランプ中の劇作…
日付関数 以前phpが使えたときはstrtotimeコマンドが使えたので非常に扱いが楽だった気がします。 set d_ to "1966/5/30" return do shell script "php -r " & quoted form of ("date_default_timezone_set('Asia/Tokyo');echo date('Ymd', strtotime(" & quoted form of d_ & "));") 結構いろいろなフォーマットの日付の入力もstrtotime関数を使うとかなり正確に日付に変更してくれてました。 今はphpを使うには別途phpをインス…
ウェスタン (監督:セルジオ・レオーネ 1968イタリア・アメリカ映画) 映画はよく観るほうではあるが、ジャンルによっては苦手なものもある。恋愛モノや人間ドラマはあまり観ないかな。社会派映画も観ないぞ。そんな苦手な映画ジャンルの一つに西部劇がある。 名作と呼ばれるような作品を幾つか観たことはあるが、あまりピンと来なかった。とりわけ苦手なのはマカロニ・ウェスタンだ。ハリウッド製の西部劇自体たいした興味が湧かなくて観ていない。「修正主義西部劇」と呼ばれる作品(最近では『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』がそれに当たる)も多く作られるようになったが、それもあまり観る気がしなかった。 (ただし『シェ…
十二人の怒れる男 [DVD]ヘンリー・フォンダAmazon この作品、まずはレジナルド・ローズの脚本でフランクリン・J・シャフナー(彼も映画界でも名匠である)が監督して、テレビドラマとして1954年に放映され、高い評価を得る。これを観たヘンリー・フォンダが感銘を受けてプロデューサーを引き受け、脚本のレジナルド・ローズと共に映画化を目指した。それまでテレビドラマの監督をやっていたシドニー・ルメットが監督に抜擢され、この作品がシドニー・ルメットの映画監督第一作になった。 当時としても相当の低予算で、短期間に映画は完成して1957年に公開されたが、当時の興行収入は伸びなかったらしい。しかし映画はベル…
詩情豊かな映像の詩人 市井に生きる人々を情緒あふれるタッチで描き出し、「詩情豊かな映像の詩人」と呼ばれた映画界の巨匠ジョン・フォード監督。また雄大な風景をバックにした西部の物語とアクションを生み出した「西部劇の神様」でもある。 ジョン・ウェインとのコンビによる『駅馬車』『黄色いリボン』『静かなる男』『捜索者』や、ヘンリー・フォンダとのコンビによる『怒りの葡萄』『荒野の決闘』、モーリン・オハラ主演の『わが谷は緑なりき』などの名作・傑作で知られ、映画の歴史に巨大な足跡を残した。 約50年にも及ぶキャリアの中で136本もの作品を手がけたが、一貫してアイルランドの魂と西部のロマンを描き続けた映画監督だ…
〈2019年8月18日の記事〉 俳優一家 映画『イージー・ライダー』などで知られる米俳優、ピーター・フォンダさんが16日、肺がんによる呼吸不全のためロサンゼルスの自宅で死去した。享年79歳。 40年ニューヨーク生まれで、63年に映画デビュー。父親は名優のヘンリー・フォンダ、妹にジェーン・フォンダ、娘にブリジット・フォンダを持つという俳優一家だった。 代表作は『イージー・ライダー』 67年、ロジャー・コーマン監督の『白昼の幻想』でデニス・ホッパーやジャック・ニコルソンと知り合ったピーターは意気投合し、69年にはアメリカン・ニューシネマの代表作と言われる『イージー・ライダー』の製作・脚本を手がけ主…
クロサワの失われた10年 黒澤明には失われた10年という時期がある。『赤ひげ』が公開された1965年から、1975年に『デルス・ウザーラ』が公開されるまでの10年間のことだ。 1960年代半ば斜陽期にあった日本映画界は、世界を意識する黒澤明監督にとって窮屈なものとなっていた。そこで黒澤は『赤ひげ』をもって東宝との契約が解消されたのを契機に、ハリウッド資本との提携を目論む。 このとき黒澤明は55歳、映画監督として円熟期を迎えた年齢だった。そこで黒澤プロダクションのプロデューサーをアメリカに派遣し、ハリウッドの映画制作会社と共同で作ることになったのが『暴走機関車』である。自ら黒澤映画への出演を申し…