大学3年生になると、民法も佳境にはいり、債権法といういわば民法のひとつの『やまば』にはいってくる。そのなかで、金銭債務というのは、お金の貸し借りによる債務のことをいう。 いわゆる、明治のむかしから、「金色夜叉」などでのテーマのひとつ、借金である。民法では、特別な約束がないかぎりは年5パーセント、商法では年6パーセント(令和4年では民法・商法を問わず年3パーセントである)の利息を請求できると定められていた。 6月の雨の日、悪友たちと、たまり場で話していて、 A「おい、おかしいよ。今日、駅でもらったサラ金のテッシュをみたら、5万円借りると、月2,000円の利息払いとなってるぞ。ということは、単純な…