尼崎市のIT業務の再々委託先社員が、市民全員の情報が入ったUSBを紛失した問題で―― 元委託業者たるビプロジー社(旧日本ユニシス)が、30年以上前に市の住民情報を管理するシステムを開発して以来、ずっとその関連業務を受託していることが報道された。 この「ただ1社による継続的IT業務の受注・囲い込み」を、「ベンダー・ロックイン」と呼ぶそうだ。 (⇒ 読売新聞 2022年7月3日記事:USBメモリー紛失業者、30年以上の「ベンダー・ロックイン」) そして折も折の今年2月、公正取引委員会はこのベンダー・ロックインに関する初の実態調査結果を公表している。 国・自治体など1800機関を対象にして約1000…