幸いな事に自分は目下心臓は悪くない。激動の昭和を猛烈なサラリーマンで駆け抜けた父は心臓を悪くし、長い喫煙習慣も手伝ってか重篤だった。ペースメイカーまではいかなかったが心臓血管にステントを挿入した。もう30年以上も昔の話だ。治療が奏功し心臓に関しては父はその後平静を戻していた。 ペースメイカーと呼ばれる心臓機能補助器具を目にしたことはない。しかし自分にもそれに近いものが必要と感じている。脳外科手術を受けて大きく変わったことがある。常に手術瘢痕を中心とした神経の違和感。しびれ。疲れやすさ。失われた持久力とバランス感覚。また、手術後からずっと服用している薬は脳の異常電気信号発生を阻害する役割を果たす…