食肉目クマ科に属する哺乳類。
別名シロクマ 英名Polar Bear 学名Ursus maritimus
北極圏の陸地と氷上に生息する。
体長2〜3m。体重170〜650kg。
シロクマと呼ばれることもあるが、これは中空構造の体毛で光が散乱することによるもので、実際の体表面は黒い。
(動物園などの飼育環境下では、この体毛内部に藻が入り込んで緑色になってしまうこともある)
非常に強力な嗅覚を持ち、わずかな匂いを頼りに氷の下にいるアザラシを探し出して捕まえる。
他のクマ類と同様に雑食性だが、かなり肉食寄りで、捕食対象の9割以上がアザラシである。
その他に自分よりも大きなセイウチやクジラ類を襲ったり、その死骸を漁ったりすることもある。獲物が少ない場合は魚、貝、植物の果実などを食べることもある。
食糧のほとんどをアザラシに依存しているため、そのアザラシの生活に不可欠な北極の氷が少なくなると極端に生存が難しくなる。
そのため北極海の氷が減少傾向にある現在、今後の生態のあり方に非常に高い関心が寄せられている生物の一つとなっている。
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