アウシュビッツ を題材にした映画を観るのは、映画を観ることの意義のひとつだ。 戦争、政治、事件、社会。 エンタメ以外のそういうもの。 ボクは日頃食ったり呆けたりはずいぶんとしているのに、大事なことについてはたくさん通り過ぎてしまっている。 全然足りないけれど、映画館での2時間は絶滅強制収容所のことを考えたい。 実話をベースにつくられた映画だ。 「ホロコーストの罪人」 主人公カップルがむすばれるとき、そのときのふたりの笑顔がとても可愛い。 むすばれたふたりが裸で抱き合うところも可愛い。 こんな優しい気持ちになるのは、やがてふたりに訪れる不幸をボクが知っているからだろうか。 ふたりが抱き合うとき彼…