亡くなった妻(尾野真千子)が残した愛車、ホンダのスポーツカーS800を、妻が「グレース」と呼んだ理由が明かされた第4話。 亡くなる前に妻が旅した行程をカーナビに導かれてたどる旅で、偶然出会ったS800のエンジン開発に携わった世界グランプリのピットクルーだった男(宇崎竜童)。 男は、希久夫(滝藤賢一)の赤いスポーツカーを見たとたん、嬉々として修理に取り掛かり、ハンドルを握りスポーツカーとしてのすごさを希久夫に教えてくれた。それだけではなく、S800という車と彼が、遠い昔モナコの地で出会ったことがあるという話をしてくれた。 当時、ホンダがバイク屋の域を出て車の生産に取り掛かった頃で、日本人でも手に…