まただ。 また、俺は週末の夕暮れ、満員のスーパー銭湯の、順番待ちの列に並びながら、自分の“貴重な休日”が、無意味に消費されていくのを感じている。 サウナ。それは、俺たち社畜にとって、唯一、全てを忘れさせてくれる“精神と時の部屋”。だが、その“聖地”へたどり着くためには、人混みをかき分け、順番を待ち、そして、他人の汗と溜息に満ちた空間で、心の平穏を探さなければならない。 「ああ、クソ…! 俺が求めているのは、“癒やし”であって、“新たな戦い”じゃない…!」 そう、俺が本当に求めていたのは、“聖地への巡礼”ではない。誰にも邪魔されず、好きな時に、好きなだけ、全てを“無”にできる、自分だけの“聖域”…