「クラシック・テン」 組織戦術の駒としてスピードやハードワークが求められる現代サッカーで、独特の存在感を見せたクラシックタイプの10番。動きの少ない古風然としたスタイルで “恐竜” と揶揄されながら、一撃必殺のスルーパスと異次元のボールキープ力で魅了したのが、ファン・ロマン・リケルメ( Juan Román Riquelme )だ。 ボカ・ジュニアーズの司令塔として3度コパ・リベルタドーレスを制覇、2000年のトヨタカップではクラブ世界一にも輝く。02年に移籍したバルセロナで不遇を味わうが、ビジャレアルに移り輝きを取り戻した。 Wカップには06年ドイツ大会に出場。O/A枠で出場した08年の北京…