六十年代のフランス思想を中心として「近代・モデルネ」を総体として対象化し、問題としてとらえ、とくに「近代」の主意主義的個人主義、工学的・道具的理性、普遍主義的傾向(主体、合理性、形而上学)を批判する思想潮流を、外部からジャーナリスティックにラベリングした言葉。とくに、その名で概括される諸思想に緊密な思想的関係があるわけではない。
また、そうした思想的傾向の背景となった、「近代的」とは異なる特徴を帯びた、社会的状況をも意味する。その具体的内容は論者によってさまざまであるが、多くの場合、資本主義の高度化とグローバル化、情報化などが指摘される。
一般的には思想用語としてよりも建築やファッションで使用されるケースの方がずっと多い。