のようなステージ(イメージ) 音楽をめぐる議論は、しばしば感情的になります。特に、新しいジャンルや異質なものが登場したとき、その対立は顕著です。最近話題になった、湯川れい子さんがBABYMETALをめぐって炎上した件も、まさにその典型でしょう。 湯川さんの発言を「老害」と一言で片づけるのは簡単です。しかし、この議論を単なる世代間の対立と見るのは、あまりにも単純すぎます。実は、この対立の背景には、ロックというジャンルが抱える「純粋性」と「本物」への強いこだわりが深く関わっているのです。 ロックは歴史的に、反体制、DIY精神、そして商業主義への反発といった思想を核としてきました。自分たちの手で楽器…