ピサロ/砂の記憶 印象派の内なる闇 表紙 ピサロ/砂の記憶印象派の内なる闇有木宏二 著人文書館 発行2005年11月30日 初版第1刷発行ピサロは印象派の中でも、シスレーやベルト・モリゾなどとともに好きな画家の1人です。パリ在住時にはポントワーズまで彼の絵画のモチーフとなった場所を訪ね歩きしましたし、日本に帰ってからも彼の展覧会に行ったりしました。この本はかなり厚手の本ですが、頑張って読んでみました。氏のユダヤ由来が強調されています。 プロローグ 「猶太教の隠忍な潜力」 高村光太郎の批評からカミーユ・ピサロが、かつてデンマークの植民地であったヴァージン諸島(小アンティル諸島)の一島嶼セント・ト…