母への思いを胸に、少年はひとり北に向かう アメリカ、ポール・フェイグ監督 第二次大戦後、共産主義の東欧では反体制派の人々は収容所に入れられ、過酷な労働を強いられていた。1952年、ブルガリアのペレネ収容所、12歳のデビッドは幼い頃から収容所内で育ち、外の世界も美しいものも知らなかった。 デビッドはある男の助けで収容所を脱走し、一つの封書を届けるためにデンマークに向かう。デビッドが「デンマークに何があるの」と訊くと「自由だ」という答えが返ってきた。 デビッドはギリシア、イタリア、スイスと逃避行を続け、そこで様々な人たちと出会う。 脱走するときに「誰も信じるな」と教えられていたデビッドだが。スイス…