一条真也です。日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたが、副作用を心配する声も多いようです。そこで、世界的なワクチン学の権威が書いた本を読みました。『禍いの科学』ポール・A・オフィット著、関谷冬華訳、大沢基保日本語版監修(日経ナショナルジオグラフィック社)です。「正義が愚行に変わるとき」というサブタイトルがついています。著者は1951年生まれ。米国の医学研究者かつ臨床医で、ペンシルベニア大学医学部の教授(ワクチン学および小児科学)。フィラデルフィア小児病院のワクチン教育センターの所長。ロタウイルスワクチンの共同開発者であり、ワクチン研究分野では著名な研究者・臨床医。米国の疾病対策…