毛沢東の記事を書いたので、毛沢東の通説を根底から否定する一般書の「真説毛沢東」(ユン・チアン、ジョン・ハリディ著、講談社+α文庫)を読みました。「マオ誰も知らなかった毛沢東」(ユン・チアン、ジョン・ハリディ著、講談社)の文庫版です。 張作霖爆殺事件の黒幕はコミンテルンである、西安事件で張学良は国共合作ではなく中国の統治者になることを目的としていた、その張学良の目論見が破綻したのはスターリンの指示による、1937年からの盧溝橋事件が日中全面戦争まで発展したのは国民党所属の共産党スパイ張治中が上海の日本軍を勝手に攻撃したからである。 どれ一つとっても、世界史の教科書を書き換えなければならないほどの…