遠藤周作は地名は伏せたうえで「まだあまり知られていない桜の名所」として紹介している。 今では大変な賑わいだ。 地元の方々が桜を植樹したのが始まりらしいが、関西でも指折りの桜の名所となっている。 東海地区、北陸地区からも観光バスや個人がやってくる。10年ほど前までは「やはり桜は京の都の桜がいちばん。 日本の象徴たる桜は京の都で見ないと。花も京の花でなければ花とはいわず、鯛も明石の鯛でなければ鯛とはいわない」と思っていた。 しかし春の京都の殺人的な人混みや渋滞に嫌気がさしてきたときに、海津大崎の桜を発見した。今では春の桜は絶対に海津と決めている。 薄い水色の琵琶湖の水面と桜のコントラストがすばらし…