普通のレンズよりもより近くにあるものを写すことができるレンズ。
無限遠からの平行光線を光学設計に用いる一般的な写真用レンズとは異なり、近接距離における平面もしくは物体からの光線を最適に結像するための光学系である。
しかし、最近になって近距離における結像に対しても補正を加えた非マクロレンズも多く、その境界は比較的あいまいである。
物体と感光体上のサイズの比によって、撮影倍率が定義されるが、この倍率をもとにマクロレンズを定義することはあまり意味がない。
(株)ニコンでは、等倍(1:1)に満たない基準倍率に対して設計されたレンズを「マイクロレンズ」、等倍以上の基準倍率に対して設計されたレンズを「マクロレンズ」としている。