はじめに 今週火曜日(5月13日)に4月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。 足元ではイランをめぐる地政学的リスクが燻っており、「インフレが再燃するのではないか」という懸念が市場の一部で聞かれます。 本稿では、インフレの現在地を測るうえで重要な3つの指標 — ①ISM入荷遅延指数(サプライチェーン)、②原油・LNG価格の前年比、③マネーサプライ成長率 — を整理し、今後のCPI動向について構造的な視点から考えます。 結論を先に申し上げると、イランリスクが一定の上方圧力をかける可能性はあるものの、3つの指標が示す構造的な環境は「大きくインフレが加速する局面ではない」ことを示唆しています。…