四月十二日(晴) ほとんど一睡もしておりません。どうしても歴史的瞬間を目撃したかった。まさか自分が生きている間に日本人がマスターズで勝利するなど思ってもみなかった。もう一ホールから目が離せず、息をのみながら見ていた。そう言いながら何度か気を失っていたが。三日目のプレーが最終日にもでればもしかするとは思っていた。ゴルフを多少でもかじったことのある人はマスターズを制することがどれだけの偉業かわかる。ジャンボ尾崎、青木功、中嶋常幸、丸山茂樹選手らが何度も挑み、その高い壁に阻まれ、自信を失い、なしえなかったとんでもない偉業だ。そして東日本大震災の被災者であるということがもう一つのドラマで日本中を泣かせ…