Mathieu Amalric フランス人俳優、映画監督、FEMISの教授
オタール・イオセリアーニ、アルノー・デプレシャン、ウジェーヌ・グリーン、アンドレ・テシネといった監督の作品に次々出演。セザール賞は『そして僕は恋をする』で有望若手男優賞、『キングス&クイーン』で主演男優賞を受賞。 2005年の『ミュンヘン』にて国際的な注目を浴びる。
一気に首根っこを掴まれて引き寄せられます。何かを考えさせる暇は遅れて付いて来る感じで、呆気にとられながら映像をただただ注視している時間が続くんですが、もうこの時点で既に見ている側も息苦しく、部屋の酸素も知らぬ間に低下しているのではとつい思ってしまう。出来れば飲み物やお菓子とは別にハンディタイプの酸素ボンベを近くに置いておくと体調悪化を防げるかもしれません。血圧に不安のある方は上映時間中常に計りながら視聴するとより安全です。ベリッと剥がすのは終わった後にしましょう。それと閉所恐怖症の方は特にご注意ください。それにしても2021年に配信が始まった本作は登場人物も少なく、ほぼワンシチュエーションであ…
一条真也です。東京に来ています。出版関係の打ち合わせの後、イタリア・フランス映画「チネチッタで会いましょう」をヒューマントラストシネマ有楽町で観ました。映画撮影所が舞台と知って、映画好きのための「映画の映画」かなと思っていましたが、実際はかなり政治寄りの内容でしたね。 ヤフーの「解説」には、こう書かれています。「『息子の部屋』などのナンニ・モレッティ監督によるヒューマンドラマ。5年ぶりの新作撮影に臨む映画監督が、次々と降りかかる災難の中で自らを見つめ直す。時代の変化についていけない主人公をモレッティが自ら演じ、同監督作『3つの鍵』などのマルゲリータ・ブイ、『さすらいの女神(ディーバ)たち』など…
「こんなことの先に平和はない それが真実だ」 原題は「Munich」(ミュンヘン) 1972年にパレスチナゲリラによって起こされたミュンヘン・オリンピック事件と イスラエル政府によるパレスチナ側への報復をサスペンスフルに描き 物議をかもしたという問題作 選手団の遺族からは「悲劇を伝える良作」と歓迎する声があがったものの モサド(イスラエル諜報特務庁)からは「事実と違う」と批判を受け イスラエルからは(パレスチナに対する姿勢を批判するシーンがある) 「反イスラエル的」だと非難を浴び さらにラストで、911で崩壊した世界貿易センタービルをCGで再現したことから モサドから「同時テロと混同するな」と…
引用元:amazon.co.jp バーレスク という言葉は聞いたことはあるけれど、何を指すものか知らなかった 調べてみると、「有名な作品のスタイルを滑稽に描く文学・戯曲・音楽のジャンル」とある 元々イタリア語のburlesco (burla)には、冗談、嘲りなどの意味があるというから、こういう「みんなが知っている作品を面白おかしく表現する芸」というのは古今東西存在しているということなのだろう アメリカではバラエティ・ショー形式による見世物を指し、劇場やキャバレー、クラブでコメディとストリップなどを織り交ぜていたものが、1990年以降は衰退していたバーレスクを新しい解釈でリバイバルさせた「ニュー…
うつ病で会社を退職し、引きこもりがちな生活を送るベルトラン。家族から軽蔑される日々をどうにかしたいと思っていた彼は、地元の男子シンクロナイズド・スイミングのチーム入りを決意する。だがメンバーは何かしらの不安を抱えた悩めるおじさん集団だった。 「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」は2018年にマチュー・アマルリック主演で制作された洋画です。今回は、「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」が無料で見れる動画サイトをまとめています。 ただ、無料サイトではまず動画は見つからないと思います。昔よりもずっと、違法アップロード動画の取り締まりが厳しくなってますからね。ちなみに私は時間をム…
映画『彼女のいない部屋』公式サイト ミステリアスな展開なんだけど、一方でロードムービー的だったりもする。主人公の女性が乗るのはレトロなクルマ。検索してみたら「AMCペーサー」というアメリカ産のヴィンテージで、1970年代につくられたそう。個性的で、効率を考えてないよね、って思っちゃうようなデザイン。 そんなクルマで、彼女は海へ、村へ、旅をするから、景色も存分に楽しめる。ただ、映画自体、不穏な雰囲気に満ちているので、景色を楽しむ気分にはならないかもしれない。 彼女は、スペインとの国境と思われる町のスキー場へも行く。この場所がキーポイント。なぜスペイン国境って思ったか?っていうと、ホテルのオーナー…
映画はこういうことさえできるのかと思い知る。主人公クラリスが見たもの、聴いたものは、本来ならば彼女以外は誰も共有できないはずのものだ。それはクラリスの主観であり、極めてパーナルな思念だからだ。しかしこの映画はそれを具現化した。絶対不可能と言ってもいいはずなのに、「クラリスだけの世界」を観客に共有体験させてしまった。クラリスが聞いたピアノの音を同じように聞き、クラリスが見た家族を同じように見た。さらには未来までも見ることができたし、夫と対話することさえできた。観客はクラリスと同一化した。だから、だから我ら観客は悼むことができたのだ。本当ならば他者はわかりようもないはずなのに、ありありと悼むことが…
最近気になる人をピックアップしてみました。
By http://www.realmovienews.com/posters/9110/0, Fair use, Link 身体的自由を失った「ELLE」の元編集長。リアルで詩的な映像美。 今朝の1日1映画は「潜水服は蝶の夢を見る」(2007年 フランス)を鑑賞。 ファッション誌「ELLE」(エル)の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。 睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができない「ELLE」(エル)誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。 意識ははっきりして…