セリーヌソンの新作「マテリアリスト」は見ていない。見ていないのだが、「唯物論者」などというタイトルと結婚相談所で働く主人公の設定から察するに、恋愛という私的で偶然に満ちた出来事さえも、資本主義に組み込まれてしまうシステムを皮肉った物語だということは、うっすらと想像できる。 見ていないので空想にすぎないのだが、最近1年間勤めた仕事を退職し、バイト生活に明け暮れる自分のステータスをマッチングアプリなんかで提示し比較されようもんなら、おそらく悲惨な結末になることは目に見えているので、「マテリアリスト」は人をカテゴライズしたりジャッジせず曖昧な感情に任せて恋愛しようみたいな結末に持っていってくれないか…