Manon Lescaut アべ・プレヴォーの小説。
マノン・レスコー (岩波文庫)
マノン・レスコー (新潮文庫)
Manon Lescaut
1893年初演のジャコモ・プッチーニのオペラ。 1731年発表のアベ・プレヴォーの長編小説「マノン・レスコーと騎士デ・グリューの物語」をジュゼッペ・ジャコーザとルイージ・イリッカが台本化。 男を破滅させる女(ファム・ファタル)、マノン・レスコーと、彼女に破滅させられた男の物語。 騎士デ・グリューも同様に彼女に翻弄されるが、彼女の死を見届けて物語は終結する。
「ねえ、きみ」と私は答えた。「だからこそ、ぼくはみじめなんだよ。弱いんだよ。ああ! それはぼくにだってわかっている。ぼくは頭で考えているように行動しなければならないのだ! ところが、ぼくにはそれだけの実行力があるだろうか? マノンの魔力を忘れるにはどれだけの助けが必要だろう?」(p.130) 若き騎士・グリュウ君が、マノン・レスコーという名の美しい女性に惚れてしまったばっかりに、運命の怒涛の渦の中に我が身を投じることになって、その顛末を、金持ちの作者に語り、作者はそれを記した、という小説。 グリュウ君によれば、マノンという女性はそれは美しく、まさに魔力的な魅力の持ち主だそうである。 そしてまた…
こんにちは、ボタンです。 今回は、20世紀に活躍した画家、アラステア(1887-1969)をご紹介します。 画家としての名前はアラステア(Alastair)。 本名はハンス・ヘニング・ヴォイクト(Hans Henning Voigt)です。 ドイツの裕福な貴族の家柄出身……?らしいのですが、「ドイツ人ともハンガリー人ともいわれる」と別の本には書かれていたりします。 日本ではあまり知られた存在ではない、はっきりいって謎多き画家です。 その1 アラステアの画家人生 私はこの画家のことを、オーブリー・ビアズリー(1872-1898)のことを調べる過程で知りました。 ビアズリーといえば、世紀末を代表す…
本日…「ポーの一族」12時公演(前楽)を観てきました。 配信より、ずっとずっと感動しました! やっぱり生はいいわ♪ 感想はまた明日書くとして… 帰りの電車で知った 星組、夏の外箱公演のラインアップについて認めておきます。 1️⃣ VERDAD(ヴェルダッド)!!』—真実の音— 作・演出/藤井 大介 2021年7月2日(金)~7月10日(土) 舞浜アンフィシアター 主演・・・礼 真琴、舞空 瞳 礼真琴の「真」 まこと「真実」をスペイン語でVERDADって言うんですね。 更に~ Rey って、スペイン語で「王(キング)」の意味があるとは!! なんと好都合w 懐かしの!! 思い出の!!みりおちゃん(…
毎月一冊は新刊の漫画単行本を読みたいのだが、発売日の関係もあってそれが叶わない月もある。 (ちなみに2月は一冊、3月は三冊の予定) そろそろ新しい漫画を追いたいと思っているのでおススメの作品があれば教えてほしい。 例によって読書録はネタバレ注意で。 ↓先月分↓ mezashiquick.hatenablog.jp ↓今回読んだもの↓ チェンソーマン (13) るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編 (8) サンダー3 (2) 命売ります 15歳 びんぼう自慢 毛皮を着たヴィーナス チェンソーマン (13) チェンソーマン 13 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:藤本タツキ集英社Amaz…
2015年、月組「舞音-MANON-」「GOLDEN JAZZ」DVDで観ました。 「舞音-MANON-」について アベ・プレヴォ作の"マノン・レスコー"を原作とした作品ですが、この2015年の舞音では舞台を20世紀初頭のフランス領インドシナに変えて作られています。 宝塚でマノンといえば、2001年に花組、2021年に星組で上演された「マノン」の方を思い浮かべる方も多いのかもしれません。 こちらのマノンも、アベ・プレヴォのマノン・レスコーを原作としていますが、2001年(初演)、2021年(再演)のバージョンは舞台が19世紀スペインとなっています。 元々の原作の舞台はフランスとアメリカ、200…
先日から塩野七生の『ローマ人の物語』を読んでいて、今アウグストゥス歿後のところまで来た。これは一九九二年に刊行が始まったものだが、私は読もうと思いつつ、どうも古代ローマというのは興味がわかず放っておいた。古代ギリシアの悲劇や神話やホメロスは好きなのだが、ローマはオヴィディウスとかホラティウスとか、ホメロスのようには面白くない。このシリーズは女性読者に人気があるようで、どうも古代ローマは現代日本では女性向けのようだ。 塩野はカエサルにずいぶん肩入れしているが、私はやっぱりカエサルが偉いとは思えず、カエサルを殺したキャシアスやブルータスのほうが偉い人だと思ってしまった。クレオパトラについても、何だ…
門井慶喜『地中の星』(新潮社)彩瀬まる『新しい星』(文藝春秋)今村翔吾『塞王の楯』(集英社)柚月裕子『ミカエルの鼓動』(文藝春秋)山本健人『すばらしい人体』(ダイヤモンド社)岩田慎平『北条義時』(中公新書)野口悠紀雄『戦後日本経済史』(新潮選書)南原 詠『特許やぶりの女王』(宝島社)半藤一利・加藤陽子・保阪正康『太平洋戦争への道 1931-1941』(NHK出版)プレヴォ『マノン・レスコー』(野崎歓訳・光文社古典新訳文庫)古矢 旬『シリーズ アメリカ合衆国史4 グローバル時代のアメリカ』(岩波新書)ジョン・W・ダワー『戦争の文化 パールハーバー・ヒロシマ・9.11・イラク』上・下巻(岩波書店)…
心理療法で読み解くアニメの世界 「カラフル」 第一回 今回は2022年7月3日の勉強会で取り上げたアニメ映画「カラフル」について、その時に使用した資料を再編集して投稿したいと思います。原作は森絵都、監督は原恵一です。一度死んだ「ぼく」がもう一度人生をやり直すことで他者の心に深く触れていくという、人生の再チャレンジ物語です。 では先ず、物語について軽く触れておきましょう。一度死んだ「ぼく」は、天使に「抽選にあたりました」と言われ、「前世の過ちを償う」ために下界で誰かの体に乗り移って過ごす「ホームステイの修行」を行うこととなります。「ぼく」の魂は自殺を図った「小林真」という中学三年生の少年に乗り移…
詩人がたったひとひらの言の葉にこめた でもその前に、一日には引用が欠かせない。(『黄金虫変奏曲』p.228) とても長い前置き 昔、「ジンプリチシムスの部屋」というサイトがあった。スマホどころかブログもなく、おうちのパソコンでネットサーフィンして個人サイトを見ていた時代。サイト名の由来はグリンメルスハウゼンの『阿呆物語』の主人公だそうだが、このサイト名に見覚えがある人は私と同じくらいのおじさんおばさんだろう。 今でいう書評サイトの一つで、教養主義時代からの古典的な「正典」に属する文学作品と、哲学書の書評が中心だったように思う。紹介された作品は五段階で評価をされており、恐らくお手製と思われる画像…
今月は結構読み応えのあるものが多かった気がする。 ネタバレも含むので要注意で。 ↓先月分↓ mezashiquick.hatenablog.jp ↓今回読んだもの↓ ONE PIECE (104) チクサクコール うすた京介短編集 武士沢レシーブ (1-2) 生きる 人生エロエロ マノン・レスコー ONE PIECE (104) ONE PIECE 104 (ジャンプコミックス)作者:尾田 栄一郎集英社Amazonパンクハザードに上陸してから続いてきたワノ国を巡るあれこれがついに終わりを迎えた。 長編が終わった感慨深さに加えて、成長したモモの助が口上を述べるシーン、泣いている赤鞘たちや町人、途…
【シリーズ=教養の饗応】(12/6配信第47号) 今は、二十四節気の「小雪(=しょうせつ)(11/22-12/6)」、 七十二候の「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)(12/2-12/6)」です。 昨日12月5日は、「仏滅(ぶつめつ)」です。 本日12月6日は、「大安(たいあん」です。 明日12月7日は、「赤口(しゃっこう)」です。 また、陰暦十二月の異名は「師走(しわす)」です。 英語では「December」 フランス語では「décembre = (デッサンブル)」です。 中国語では『十二月』と書いて『シーァーユエ』と発音します。 韓国語では「『십이월』と書いて『シビウォル]』と発音します。 …
Gnsin CC BY 2.1 jp 全日本吹奏楽コンクール2022 中学校の部・高等学校の部 日程 全プログラム 課題曲一覧 動画 中学校の部 出演順 プログラム 高等学校の部 出演順 プログラム センチュリーホールに近いホテル 全国旅行支援詳細 中学校の部 2022年10月22日(土) 名古屋国際会議場 センチュリーホール 高等学校の部 2022年10月23日(日) 名古屋国際会議場 センチュリーホール 大学の部 2022年10月29日(土) 北九州ソレイユホール 職場・一般の部 2022年10月30日(日) 北九州ソレイユホール 課題曲一覧 動画 Ⅰ やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための…
Gnsin CC BY 2.1 jp 全日本吹奏楽コンクール2022 中学校の部・高等学校の部 日程 全プログラム 課題曲一覧 動画 中学校の部 出演順 プログラム 高等学校の部 出演順 プログラム センチュリーホールに近いホテル 全国旅行支援詳細 nagoyahotel.hatenablog.com 中学校の部 2022年10月22日(土) 名古屋国際会議場 センチュリーホール 高等学校の部 2022年10月23日(日) 名古屋国際会議場 センチュリーホール 大学の部 2022年10月29日(土) 北九州ソレイユホール 職場・一般の部 2022年10月30日(日) 北九州ソレイユホール ライ…
まぁこの辺りの話です。
緋文字 (光文社古典新訳文庫) 作者:ホーソーン 光文社 Amazon 17世紀。ニューイングランドは、清教徒の移民たちによって造られた小さな町。この町の刑台に赤子を抱いたまま晒されている女は、へスター・ブリン。人妻の彼女は、姦淫の罪で罰せられるが、彼女は子どもの父親の名前は決して明かさなかった。彼女は、生涯、胸に、罪と恥の烙印として、緋文字(ひもんじ)「A」を付けさせられた。この刑を見守る衆人の後ろでじっと見つめていたのが、長いこと行方のわからなかったヘスターの夫で、彼は、名を変えて町に住みつく。この男の執念深く、静かな復讐が、凄く怖い。 最初から気になっていたのは、名を明かされないまま、確…
定期購読することで隔週で届くアシェットの「恋愛小説の世界」が初回499円だったので買ってみました〜〜〜!!! 感想は、 思っていた以上に可愛い!!! 装丁が本当に可愛い。これは集めたくなる可愛さだと思う。 大きさはトム真夜くらい。単行本よりも大きいのでこの作品専用の高さの棚がいるかな。 気になったのは紙質。 ちょっと再生紙っぽい感じ?慣れてくれば気にならなくなるだろうしアンティークっぽい感じと思えばいいのかもだけど。 初回は「高慢と偏見」なんですが、1巻目なんですよね。それ自体はいいのだけど、2巻が読めるのが結構先みたいで…。顧客を掴むためには仕方がないのかもしれないけど、続きで読みたいよう〜…
「風の谷のナウシカ」についてはこんな話題もありました。 ナウシカ歌舞伎がとても良かったので。公演終わったし、感想を残しとく。衣装は曖昧です…。前半も見たかったな〜!#ナウシカ歌舞伎 pic.twitter.com/Uv2KClaZ26 — chiro/コミケありがとうございました! (@UvU_00) 2019年12月27日