「マハゴニー市の興亡」【ブレヒト作】と、コロナ禍の現在の状況がなんとなく似ているような気がするんです。 物語の中盤、お金さえあればなんでも夢がかなう町、マハゴニーに巨大な台風が近づいてきて、人びとは恐れおののきます。 台風を「コロナ」に置き換えると、緊急事態宣言が出ていた4月・5月の状況と重なるように思えるのです。 物語の終盤、マハゴニーは炎上し崩壊してしまいます。 その時のマハゴニー市の状況が、コロナの1日あたりの感染者数が、ついに東京だけで500人を超えてしまった現在と同じように感じられてなりません。 架空の町、マハゴニーは崩壊してしまいましたが、本当の世の中はそうならないよう心から願って…