Maya
現在のメキシコのユカタン半島からグアテマラやホンジュラスなどの中央アメリカで繁栄していた古代文明。高度な都市文明を築き上げ、大ピラミッドや神殿などを遺している。 紀元後2世紀ごろに確立。独自の文字(マヤ文字)や暦法(マヤ暦)などを特色とする。
西暦900年頃に南部の中心であるパレンケやティカルが衰退した後、ユカタン半島に中心が移っている。 のち、内乱によって衰え、スペイン人の侵略を受けて滅ぼされることとなる。
前回、「濃厚なチョコレートの歴史展」に行った話を書いたが、メキシコでもチョコとカカオに関する博物館に行ったことを思い出し、備忘録のために書いておこうと思い立った。 チョコストーリー博物館(ユカタン州・ウシュマル遺跡) 古代のカカオ飲料を試飲 行き方 "カカウ" カカオとチョコレートの文化博物館(チアパス州・サンクリストバル) マヤ神話 イシュキックとカカオの神 サルとジャガー パレンケ遺跡の王族たちとチョコレート スペイン植民地時代 100ペソ札の修道女も嗜好 行き方 チョコストーリー博物館(ユカタン州・ウシュマル遺跡) ユカタン州の州都メリダからバスで2時間ほどの位置にある。 ウシュマル遺跡…
先週末、銀座三越の「濃厚なチョコレートの歴史展」に行ってきた。 ツイッターでたまたま知ったこの展示。 ちょうど東京駅に用事があったためふらりと立ち寄ったのだが、大収穫と言ってもいい面白さだった。 銀座三越の9階に行くと、チョコレート展の看板が目に入る。 中央にはホットチョコレートが飲める明治のカフェスペース。 その左手にある考古学エリアが「濃厚なチョコレートの歴史展」だ。 岡山県のBIZEN中南米美術館の貴重な品々が展示されていて、なんと館長さん自ら説明を担当してくれた。 ホットチョコレートが飲めるカフェスペース 考古学スペース ちなみにBIZEN中南米美術館とは、古代アメリカの考古学品200…
明けましておめでとうございます。 今年はヘビ年ということで、ご利益にあずかろうと去年メキシコで出会った蛇の神々を紹介したいと思います。 古代メキシコと蛇 1、羽根の生えた蛇神(ケツァルコアトル、ククルカン) 2、大地の神 コアトリクエ 3、火の蛇 シウコアトル 4、トウモロコシの神 チコメコアトル 5、狩猟の神 ミシュコアトル 書籍『蛇の神』について おわりに 古代メキシコと蛇 古代メキシコには本当に蛇に関連した神が多く、ナワトル語で蛇を意味する「コアトル」が名前に入っているものが多い。 メソアメリカ(メキシコ+中米)では蛇は古くから神聖な生き物とされていて、オルメカ文化(紀元前1200頃~前…
今回の旅行でメリダ市(ユカタン州の州都)に行った理由の一つが、ハンモックで有名な村が近くにあることだった。 「ティシュココブ」、ハンモックの村。 8年くらい前に、職場の後輩から面白いからとプレゼントしてもらった本の中に登場した村で、ずっと頭の片隅にあったのだが、今回やっと訪れる機会を得た。 その本というのはラテンアメリカ文学者の旦敬介さんが書いた『旅立つ理由』という名前の本で、小説のような、自伝エッセイのような、世界各地の旅の記録のような不思議な本だった。 旅立つ理由 作者:旦 敬介 岩波書店 Amazon 『旅立つ理由』の「ハンモックを吊る場所」という章に、主人公の「彼」がメリダ市の街中でハ…
¡Mi experiencia en México! (私のメキシコ体験談) 8日目 私はメキシコのユカタン半島を約1カ月かけて遺跡巡りをしています。 今回は旅程8日目のご紹介です! ※以下【】内はメキシコの公用語であるスペイン語での表記です。 ※文章内でシティと表記があった場合は、メキシコシティを指します。 ※説明文(原文)に著作権があるかもしれないので写真は載せません。 本記事は2023年6~7月の情報です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ユカタン半島の遺跡巡り8日目は移動日になります。 前回、前々回で、世界遺産のチチェン・イツァ遺跡=ソナ・アルケオ…
マヤではカカオは重要な嗜好品だった。マヤ古典後期(750年頃)の壺には、カカオ飲料(チョコレート)を泡立てるために、一つの器から別の器に注ぎ入れている様子が描かれている。主なカカオ生産地域はタバスコ地方や太平洋沿岸部であったが、交易・貢納などを通じてユカタン半島北部にもカカオが運ばれていたとみられる。 メソアメリカでの普及 カカオの産地 泡立てと味付け スペイン人が記録したカカオ飲料 参考文献 メソアメリカでの普及 カカオ(テオブロマ・カカオ)の植物としての起源は、アンデス山脈の東側、アマゾン川上流域とされる。エクアドルの南端の高地アマゾンで栄えたマヨ・チンチペ/マラニョン文化のサンタアナ・ラ…
こんにちわ! いきなりですがカカオ(cacao)って食べてますか? カカオといえばチョコレートですが。 カカオは正式な名前は、Theobroma cacao ギリシャ語です。 Theobroma =「神様の食べ物」を意味します。 カカオは古代マヤの時代から栽培され、マヤの人たちはその時代からカカオの効能、薬用効果をすでに知っていたようです。 ちなみに、コーヒー豆、マヤビニックはマヤ系先住民が作るコーヒーですが、 マヤでコーヒー栽培が始まったのはスペイン植民地時代の後からのようです。 カカオの方がずっと前から栽培されていたんですね。 カカオはチョコレートの原料になり、通常のチョコレートには砂糖や…
メソアメリカ地域では先スペイン期から19世紀まで、様々な文化・地域で藍染料が使用された。特に後世にマヤ・ブルーと呼称される青色顔料は、藍(インディゴ)とある種の粘土鉱物をミックスし、適当な熱を加えることによって造り出された。非常に堅牢な顔料であり、水はもちろんのこと、酸、アルカリおよび他の溶液や熱にも強く、古くから色料として壁画や土器、絵文書や石彫の着色に広く利用されていた。 メソアメリカの藍染料 修道士ランダの記録 原産植物からの生成 サアグンの見た藍染料 マヤ・ブルー スペインによる栽培と輸出 参考文献 メソアメリカの藍染料 メソアメリカでは、もっぱらマメ科インディゴフェラに属する藍草から…
¡Mi experiencia en México! (私のメキシコ体験談) 7日目 前編 私はメキシコのユカタン半島を約1カ月かけて遺跡巡りをしています。 今回は旅程7日目のご紹介です! ※以下【】内はメキシコの公用語であるスペイン語での表 記です。 ※文章内でシティと表記があった場合は、メキシコシティを指します。 ※当ブログでは、基本的に遺跡内にある説明文を元に紹介を行います。 説明文(原文)に著作権があるかもしれないので写真は載せません。 本記事は2023年6~7月の情報です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ユカタン半島の遺跡巡りを始めてから、この…