本書の帯には「不倫で自粛なんか、するわけないだろ!」という文字が際立つ。僕は本書を例によって図書館で借りたが、その貸出本では、帯は取除かれていた。帯に書いてある内容によって扱いが変わるわけではないだろうが、この惹句は、本書の内容を一言で表している。 ロックを聴き始めた中学生の頃、音楽雑誌で、来日したロックバンド(たぶん、ツェッペリンだったと思う)のメンバーが、滞在しているホテルの備品を壊した、とかいう記事を読んだことがある。細部まで覚えているわけではないが、やったことの割には寛容な書き方だった。その理由は彼らが「外国からのお客さん」だったからか、それとも、ロックスターだったからか、よくわからな…