日本共産党代表団・宮本 顕治団長が「熱烈な兄弟のあいさつ」を送った、朝鮮労働党の「社会主義建設と防衛」とは、どのようなものだったのか? たとえば、1980年代前半から半ばにかけて、北朝鮮で技術指導に携わった在日朝鮮人・李 佑泓は、「北朝鮮は明確な身分差別があり、ひどい監視社会である。指導者の失政のために、北朝鮮はあらゆる工業力の水準が極めて低く、物不足のため国民の生活水準も酷い。また組織の腐敗のため改善の余地も見られない。国外向けに行われている宣伝はことごとく虚偽宣伝である」と、『暗愚の共和国』で告発した。 あるいは、「『食料が足りないなら山林を農地に変えればよい』とする単純な理論を振りかざし…