俳優、パントマイム芸人。
1933年生まれ。大阪府大阪市出身。
新劇俳優を志し、1954年上京。
1956年、日劇ミュージックホールからデビュー。
マルセル・マルソーの舞台をみてパントマイムに興味をもち、彼の名前にちなんでマルセ太郎と命名。その後コント活動を経て、動物の形態模写を中心に、浅草の演芸場に出演。
特にサルの形態模写はその迫真力で他を圧倒。評論家の矢野誠一をして「内面的な描写からサルにせまり、本物のサルよりもはるかにサルらしく哀しげだ」といわしめる芸であった。
1984年より、映画再現芸というまったく新しいジャンルを開拓。一本の映画の最初から最後まで徹底的に語り尽くす一人芸であり、レパートリーは十数本。
1991年、講談社より「芸人魂」を出版。
1993年より「黄昏に踊る」と題して老人に視点を置いた喜劇を書き下ろし、自ら演出・出演し話題となる。
2001年1月22日、逝去。